wildlera 徒然草
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2003.12.29

2003年 出会いを感謝したいアニメベスト10
今までロクにテレビを、ましてやアニメなんか観た事が無かったこの私ですが、ケーブルTVを契約して以来、もう観る観る、懐かし物から今風、アメコミまでジャンルを問わず観ています。そんな中、インパクトを受けたいくつかの作品をランキング形式で紹介します。

1位 ホームムービーズ(22point)
主人公のブランドン・スモール。趣味は自主制作映画。
意外性★★★★☆ インテリ★★★★☆ インパクト★★★★☆ 毒★★★★★ 
作画 ★☆☆☆☆ ストーリー性★★★★☆
8才の子供達を取り巻く人間模様を淡々と描き綴った作品。台詞の内容、タイミング、発声等が絶妙のタイミングで奇跡を起こした。マイクロソフト・ペイントで書きなぐったような作画も慣れれば味わい深い。

2位 Oh!スーパーミルクチャン(21point)
ミルクチャン。口ぐせは「バカっつらぁ!」
意外性★★★★★ インテリ★★★★★ インパクト★★★★★ 毒★★★☆☆ 
作画 ★★☆☆☆ ストーリー性★☆☆☆☆
ショックウェイブコンテンツより飛び出した脱力系アニメ。オープニングが石野真子の「狼なんか怖くない」、エンディングがTCR横浜銀蝿RSの「ツッパリハイスクールロックンロール登校編」という無謀さ。30代の心を激しくえぐるダスよ。

3位 Happy TreeFriends(19point)
最強スプラッターアニメ。
意外性★★★★☆ インテリ★★★☆☆ インパクト★★★★☆ 毒★★★★☆ 
作画 ★★★☆☆ ストーリー性★☆☆☆☆
ポップでキュートな動物達が毎回地獄を見る。非常に”狙った”作風といえなくもないが、作者が楽しんで作っている事がイヤなくらいに伝わってくるので良し。公式ウェブサイトのみでの公開だが、まあいいか。なお、毒が星4つだが、これは目の毒、という意味。

4位 鋼の錬金術師(16point)
史上最年少の国家錬金術師・エド。チビと言うな。
意外性★★☆☆☆ インテリ★★★★☆ インパクト★★☆☆☆ 毒★☆☆☆☆ 
作画 ★★★★☆ ストーリー性★★★☆☆
第1級の腕前を持つ錬金術師兄弟の冒険綺談。きれいな絵だが時折描画される残虐シーンが胸に痛い。ベルセルク以降広まった、メインストーリーの途中から回顧談が延々と続く話の進め方は改善すべき。一種の自己パロディであり、才能の限界を感じさせられた気分。

5位 銀河鉄道物語(15point)
ユウキくん。もっと夢や理想を熱く語れ!
意外性★☆☆☆☆ インテリ★★★☆☆ インパクト★★☆☆☆ 毒☆☆☆☆☆ 
作画 ★★★★★ ストーリー性★★★★☆
あの銀河鉄道管理局を舞台にした、グローイングアップ・ストーリー。鉄道警備隊の面々の活躍を、オマージュを込めて描いたSF作品。
松本零士カラーを正確に描画する技量には脱帽。ただ、ストーリーに松本色が希薄。

6位 カウボーイ・ビバップ
スパイク。酒の席でいじめてみたいキャラ。
良質の、大人のためのSF。これを未来版ルパンみたいな言い方している人がいるが、スパイクは松田優作にしか見えない。サブキャラに胸の大きなスレ気味のオンナがいれば、とりあえずルパンなのか。

7位 R.O.D(Read orDie)
「最重要得意客」読子さん。三省堂書店本店前にて。
良作ですね。本好きで非常勤教師の読子・リードマンの裏の顔は、紙を自在に操る力を持つ、大英図書館特殊工作部員。コードネームはThePaper。盗まれた奇書を探して、一休禅師や玄丞三蔵、ファーブルらと戦う。設定に素で感心しました。

8位 バットマン ザ フューチャー
ブルースの正当後継者。彼女に弱い。
近未来で活躍する新世代のバットマン。光学迷彩、飛行能力等を備え、格段に強化されたバットマンスーツをまとい、高校生テリー・マクギネスは戦う。サポート役として、初代バットマンであるブルース・ウェインも毎回登場。よく練られた筋書きに感心。けっこう大人のアニメ。

9位 ザ・ビッグオー
ロジャーの職業はネゴシエーター。最終回は大熱弁を振るう。
サンライズが遊び心満載で作った巨大ロボットアニメ。近未来スチームパンク。最近は考え込まされるロボットSFが多いが、これは別。肩の力を抜いて楽しめます。黒いスーツ姿しか見せない主人公ロジャーをはじめ、同じく黒服メイドのドロシー、執事ノーマン等スタイリッシュでかっこ良い!

10位 よばれてとびでて!!アクビちゃん
「御主人様」は眠田ころんちゃん。
ハクション大魔王の愛娘、アクビちゃんが主人公。タツノコプロ創設者の一子・吉田すずか氏の手により今風にデザインし直されて再デビュー。気の利いたギャグ、胸に来るストーリー等が小さい視聴者の皆さんにも違和感なく受け入れられている。タツノコの底力を感じる佳作。

次点 るろうに剣心OVAハッピーレッスン巷説百物語

・以上は今年初めて出会った、という意味で、実際の製作年、初放映年は関係ありません。

・言うまでもないですが、極私的ランキングです。ああ、さえさんの感性はこういうものなんだ、という参考程度に御覧下さい。

・採点項目について説明。
意外性:先読みを許さない、ストーリーや設定の奇抜さ。「狂気」と置き換えても良い。
インテリ:常識度。文部省推薦的意味合いではなく、常識を把握していないと笑えないネタを作品中に多く含む場合、これは常識度が高いと判断します。これが多いと、足許をすくわれる快感が高い。
インパクト:演出がド派手、ストーリーが奇抜等、とにかく「!」がどれくらい頭に浮かぶか。
毒:ニヤリとさせられる、鋭い突っ込み。
作画:絵の上手さ加減。
ストーリー性:話の面白さ。


2003.12.27

いつかは書こうと思っていました、リンク集について。

 他人のサイトのリンク集を覗くのって、大好きです。新しいブックマークを増やすネタを提供してくれますので。
また、どんなサイトが紹介されているかで、そのサイトの管理人さんの個性がちょっぴり見えてたりもします。

 このワイルドリーフ号では、リンク集を重要度の高いコンテンツとして、大切に扱っています。
3DCG展示というのがここの活動のメインではありますが、インターネットという巨大電子ネットワークの海に置かれた小島みたいなサイトです。訪問してくれた人達がギャラリーで作品を鑑賞して、じゃあ次どうするか。
ほとんどの人が、ブラウザのブックマークから次に進みたいサイトへジャンプしてると思いますが、もはや自分のブックマークがネタ切れ状態になっている人もいるでしょう。また、ブックマークに加えるべき、なにか面白いものを見つけようとしている人もいると思います。
あるいは、まだインターネットに馴れていなくて、検索の仕方もよく分からない、次に自分が行きたいところも、本屋で買ったインターネットイエローページみたいなガイド本を参照しないと見つけきれない、そんな人もたくさんいる事と思います(僕もそうでした)。
そのような人達にとって魅力的なリンク集であるようにと、心掛けています。

意識しているポイント
・まず、ページが素早く表示される事。
 お気付きでしょうが、このサイトのリンク集はバナーを表示しません。サイトデザイン上、邪魔だという事もありますが、一番の理由はページの表示が遅くなるからです。数が増えてくると、バナー画像ファイルの管理が面倒になってくるからという理由もあります。CGサイトのリンク集にしちゃ、珍しい?
 重い作品をしこたま見せられた、さて次はどこへ飛ぼうかな、とリンク集のページを訪れてくれた訪問者を足留めするのは忍びません。
このページは旅立ちの分岐点、情報提供の場と割り切って構成しています。

・CGサイトにこだわらないリンク先。
 訪問者がCGサイト→CGサイト→CGサイト→・・・と飛ぶとは限りませんし、ここを訪れてくれる皆さんは、インターネット全般、パソコン(Macに限らず)情報、パフォーマンス、ネタテキスト、ニュース、論評等様々な知的好奇心をたくさんお持ちの方だと勝手に思っています。僕自身、ジャンルを超えてオモロイネタを見るのが好きですし。そんな方達にバラエティに富んだネタを提供したいと思っています。
結果、CGサイト特に3Dサイトが非常に少なくなってしまっていまして、これはちょっと反省。
近いうちにいい3Dサイトを探してきてもっと多くご紹介したいと思います。

・使いやすい(と思われる)ジャンル分け
 「航海の指針」=いわゆる役に立つサイト、「友好」=相互リンク、お友達のサイト、「息抜き」=エンターテイメントがメインのサイト、という具合にジャンル分けし、別ページにしています。
役に立つサイトとは、例えば検索サイトとか企業サイト等、仕事や生活に必要な情報をメインに取り扱っているサイトです。会社で見ても問題ないみたいな。
息抜きサイトとは、娯楽のためのサイトですね。お笑い、アニメーション、ゲーム、テレビ・漫画ネタとか。
役に立つ、と、息抜きの線引きが微妙ではありますが、これはもう管理人の特権、僕の感覚で判断しています。だいたいこんなもんでしょう。
 こんな分け方をしたのは、よくある「3D」「2D」「検索サイト」・・・みたいな、いかにもな分類に違和感を感じたからです。実際、2Dと3Dを同じくらいのボリュームで扱っているサイトも多くありますし、管理人本人はCGサイトのつもりだけども、肝心なCG展示は2、3点、そのかわり日記がムッチャ面白いサイトとか、分類不能なサイトが非常に多い。また、極端にいえばサイトの数だけ分類項目があるともいえます。
 それに、例えば僕が友人や嫁さんに息抜きサイトのアドレスを教える時、「ここ面白いよ」「笑えるよ」の括り(くくり)でメールします。サイト構築をやってる仕事仲間には、「仕事関連」というタイトルで激安ドメイン販売、レンタルサーバ、フリーCGI等のサイトアドレスをまとめたメールを出します。自分の中では、これが血の通った”使える”分類なんです。
そのうえで、自分なりに厳選しています。

 今、こちらからリンクを張っているサイト数がおおよそ100件。3倍ぐらいに増やしたいんですが、今のレイアウト、コンテンツ構成じゃ見にくくなるだけです。ギャラリーの充実と同じかな、ぼちぼち考えていきましょう。

ここからは余談です。
 サイトを運営していて必ず遭遇するのが、「相互リンクのお願い」です。同じような趣味のサイト管理人さんからの、お互いにリンク張り合いましょうというお誘い。
 さて、リンクしてもらうのはうれしいんですが、でも交換条件として(?)こちらからもリンクを張る事を条件付けられるとしたら、どんな気持ちになるでしょう。
それが今まで一度も言葉を交わした事のない人からの申し出であったり、相手のサイトを見てみたら、明らかに自分とこのアクセスアップの道具としての相互リンクのお誘いだったりするケースが中にはあります。
お願いされた方の管理人さんは、今まで一度も訪れた事のない、内容を知らないサイトにリンクを張らなくてはならない事にストレスを感じます。リンクを張るという好意(行為)を強制された、そのうえアクセスアップという打算が鼻につく、ということで不快になります。
それで、少し長くサイト運営を続けられている管理人さんは、はっきりと相互リンクお断り、と明言されている事がよくあります。単純に、更新するのがメンドクサイ、という管理人さんも中にはいると思いますが。
 相互リンクは、もっと噛み砕いて言えば相手から自分に対してリンクを張って頂くお願いです。リンクを張ってくれるかどうかは、100%相手の好意です。こちらから張ったから、そっちも張ってねという駆け引きではありません。ここを肝に銘じておかないと、気持ちの良い付き合いが後々難しくなる事があります。
 ワイルドリーフ号の場合は・・・お気持ちだけ、ありがたく受けさせて頂きます。
僕はリンクフリー論支持者です。このフリーと言うのは、張って頂くのも自由、こちらから張るのも自由、という意味です
(ただしリンク許可制のサイトさんには、お願いのメールを出して承諾頂いてからリンクを張るようにしています)。


2003.12.23

(12/16のつづき)
 サラ金時代の思い出。
いまだに忘れる事の出来ない事があります。
 ある日、喫茶店のママさんのところに回収にいきました(集金、じゃありません。回収です)。もうかなり以前から儲かっていない事は目に見えていて、返済も滞りがち。各社からきつい取り立てが来ている事も気付いていました。
店に入ると、カウンターに風体の良くないスーツの男。匂いがしました、同業者です。先客に割って入るのはこの世界の仁義に反しますので、僕は店の外に出ました。
そうしたらママさんが店から走り出て来て僕の腕にすがり、「○○くん、お願いコーヒー飲んで行って!」
おそらくその代金の何百円かを、先ほどの男への返済に充てるのでしょう。たった何百円かを。そんなことを、金融業者の自分に頼むなんて。
僕はコーヒーを飲みませんでした。
 この判断が正しかったものなのか、間違っていたのかは今でも分かりません。ただ、思い出す度に今でも心が非常に苦しくなります。ほどなく、ママさんは弁護士に依頼して債務整理をしました。・・・

 よく間違って言われている事に、「破産すれば借金がチャラになる」というのがあります。これ、半分ウソです。都市伝説と思ってもらってもいいでしょう。借金は、ある条件を満たしていないとチャラになりません。
 ある条件とは、債務者の責任によらない、不可避的な出来事で支払いが不可能になった場合のみ、です。
つまり無計画に借りまくって、気が付いたら債務超過、返済不能なんてのは自己責任の範囲ですので借金は消えません。利息を法律に沿って計算し直し、返済計画を組み直して、完済までの長い道のりを歩み続けなくてはいけません。そのうえ破産者は、公的な職に就く事が出来ません。会社の代取にもなれません。もちろん、自分の財産管理も出来ません。つまり禁治産者です。公民権の制限を、法的に受けます。

 破産の一歩手前(という表現は不適切かも知れませんが)に、債務整理という手段があります。
これも身分上の制限を受けますが、破産ほど厳しくはありません。金融によっては融資OKの場合もあります。
利息を計算し直しての返済計画組み直しもやりますし、支払いにかかる負担は大きく減少します。だから首が回らなくなった場合は、債務整理をお勧めします。
ただこれは弁護士がなかなか引き受けたがりません。
手間がかかり過ぎるからです。
破産の場合、乱暴に言えば弁護士は”やりっぱなし”でいいんです。法的な文書をしたためて、裁判所とやり取りして金融と話を付ける。手間がかかるのははじめのほうだけ。
 債務整理は、債務者の返済が全て済むまで弁護士が財産管理を行います。
ここで考えてみて下さい。元々お金がない人が債務整理をお願いに来るわけです。永くつき合えばつき合うほど、”とりっぱぐれ”のリスクが大きくなってくるわけですね。
弁護士もボランティアじゃない、商売である以上危険は避けなければいけません。よって、手間のかからない破産の方を、債務超過者に勧めるんです。弁護士は、本当に破産を勧めます。

 債務超過で破産をご検討中の皆さん。今一度しっかり考えて下さい。破産する事でどうなるか、把握してますか?
そして法律家は必ずしも正義の味方ではないという事を、肝に銘じておいて下さい。
(おわり)


2003.12.19

 インターネットを含む電子の世界では、著作権についていろいろと考えさせられる事件がひんぱんに起こっています。そのたびに、もはや従来の、いわゆる著作権的な発想は通用しないのではないか、と考えさせられてしまいます。

 まず前提として知っておきたいのは、著作権に保護される側と著作物を消費する我々との間には、意識面で非常に大きな隔たりがあるという事です。かたや売る側、かたや出来ればタダで、なんて考えている買う側です。著作権という権利を軸にして、権利者と消費者が対極の存在になってしまっている。
これって結構大切な問題だと思うんですが、指摘されないですね。
 通常、著作権関係の話題というと、大抵の場合違法コピーについての話になります。
著作権者が個人で楽しむ範囲でのコピーや貸し借りを許可しているのは、コピーという行為そのものが違法かどうか、ではなく、やり取りのレベルが社会通念上の範囲であるか、著作権者の商行為を妨害していないか、作品固有の品格を貶めていないかをトータルでみて、悪影響ナシと判断しているからであって、じゃあどこまでが許容される範囲で、どこからが悪影響が出るのか。違法と判断される手段とは一体何か?ここの線引きに論点が集中してしまって、--結果、話が前に進んでいません。

 我々は、創造物にたいして人権に似た権利を認め、これに基づいて著作権を組み立て直すべきだと思います。
コピーがダメなのは、ビジネスチャンスを損なわせるからではなく創造物の尊厳を冒涜する行為だから、みたいな。
これを著作権の第一命題にする事で、少なくとも冒頭で述べた「著作権に保護される側と著作物を消費する我々との間には、意識面で非常に大きな隔たりがある」は、クリア出来ると思います。なぜなら、売る側と買う側が相対する対極の関係ではなく、作品を尊重し合うというパートナーになりうるからです。提供者と利用者が同じラインに立って創造物を扱う事で、著作権についての意識は大きく前進すると思います。
 このような考えは今の著作権にも備わっているかと思いますが、比重が軽すぎるきらいがあります。

権利者はまず、ビジネスどうのこうのよりもこういう部分をもっともっと声高に主張しましょうよ。
創造物には唯一無二の個性、品格が備わっている。これを尊重するために法的に保護されなくてはならない。
この考えを徹底する事で、アーティストは自信を持って作品を発表出来るし、消費者は然るべき対価を払い作品を手に入れるようになります。
その結果、商売上の利益も保護されると思うんですが、いかがでしょう。

本気で好きなCDって、身銭切って買うでしょ?僕だけでしょうか。
・・・いろいろ書きましたが、拾って来たムービーを自分のサイトで公開しているようじゃ説得力ないなあ。・・・


2003.12.16

 サラ金の事について、少し書きましょうか。

 今、金融業界で一番ホットな話題といったら、T富士の不祥事。
少し前に某銀行の公的資金投入という出来事もありましたが、経済界に与えるインパクトといえばサラ金問題の方が上です。なぜか。それはサラ金がある部分金融の要になっているからです。
 銀行の本音、法律家の本音、消費者の本音、様々なものが、この業界にいると見えてきます。

 かつて僕も金融業界に身を置いていた事がありました。もう4、5年前になりますが、T富士はその頃から業界では評判の悪い企業でした。商売があくどいのはもちろん、ヤ業と太いパイプを持っているという危険な噂というか公然の秘密がありましたので。
T富士とN栄だけはやめとけ、困ってる人にはそうアドバイスしたものです。
 まずこれは元N栄社員から聞いた話です。
朝出勤すると、全員京都の本社に電話を入れる。
社員一人一人に指導員のような本社社員がついていて、電話をして来た社員に向かって「檄」を飛ばす。貴様あホントにこの数字やんのかコラア(君、頑張って営業ノルマ達成して下さいね:意訳)みたいな。これが一日に3回。
 営業は、本社から配付されたリストに載っている企業に電話をかけ、アポイントを取るスタイル。このリストに載っている企業にしか電話をかけてはいけない。もちろんリストに載っている企業は数に限りがあるので、おのずと同じところに、えんえんと何回でも電話営業する事になる。激怒されて断られても、またかける。なぜなら企業にとって営業資金は必ず必要なものであるため、今は断られてもいつか必ず使ってもらえる。・・・という自己暗示にかからざるを得ない。皆かなり本気でそう思っています。だから迷惑をかけてるなんて事は考えない。
いつも断られ続けてた企業にようやくアポイントがとれ、それだけで大の男が泣き崩れて喜んだ事があったそうです。
 で、営業社員はアポイントが取れたら訪問します。だからいつまでも事務所にいちゃいけない。一日3回本社からかかってくる進捗確認の電話はモニタ付き。これにちょっとでも営業社員が映っていようものなら支店長が烈火の如き罵倒にさらされる。なんで営業が事務所におるんか、仕事せんかい!
いわんとする事は分かりますが、指定のリストからしかアポ切り出来んのでしょ?しかも先輩社員がさんざん使いまわしてる、いわばお古。電話帳や名鑑、業者名簿を使っていいのならまだしも。
だからアポイントの切れていない営業社員は進捗の電話が鳴ると全員急いで机の下に隠れるそうです。
 業績が悪いとか電話の態度が悪いとか、本社の意にそぐわないと判断された場合、「即日、支店全員本社に来い」。夕方飛行機のチケットをおさえ、閉店後即京都行き。即日です。
そして社長をはじめお歴々に囲まれ、支店長は部下が見ている前で数時間のつるし上げを食います。もちろん立ったままです。
年に何回か全店会議もあるらしいのですが、書くまでもないです、まんまヤの集会。
数年前、いわゆる「N栄商法」がいろいろニュースでも取り上げられました。同じ事をS工ファンド(今は社名変更してます)もやってましたが、こっちはあんまり表に出てきませんでしたね。
借りる方も地獄なら、貸す方も地獄です。
 T富士も、融資対象が企業ではなく個人だということくらいで、ほぼ同じ営業方法みたいですね。
問題は、このような営業スタイルである以上、
過剰融資(営業社員がノルマ達成のために不要な融資まで行う)→債務超過(返しても返してもちっとも減らない!)
が発生しているという事です。利用した事がない人にとっては、まさかと思う話かもしれませんが、返済が進んで限度額に余裕が出来たら、もっと借りてくれませんか、と女子社員から電話がかかってくるんです。
貸す側の都合で、無駄な債務を抱え込んで結果的に生き血を吸われている状態に陥ってしまっている人、結構います。

 さて、サラ金の豊富な資金源は一体なんだと思いますか?自己資金?ブーです。
お分かりかと思いますが銀行です。サラ金は銀行からお金を借りてそれを融資してるんです(だから銀行並みの低利率で貸しますなんて事は絶対にあり得ません)。
銀行側から見れば、変なゼネコンやITベンチャーに貸すよりよっぽど安心。つぶれない限り確実に返済がありますし、いざつぶれてもそのサラ金が所持している債権を差し押さえる事が出来ます。
サラ金は銀行の上得意様なんです。
 サラ金も、出来るだけ銀行から借り入れるようにします。実績づくりですね。サラ金利用者の皆さん、聞いた事あるでしょう、「実績づくり」。いざというときに大きく借りられるように、実績づくりと思って借りてみませんか?なんて、営業の常套文句です。でも借りちゃダメですよ。銀行はともかくサラ金でいくら実績作っても、まず役に立ちません。だいたいその都度審査しますし、それで債務超過と判断されたら当然融資お断りです。
 銀行は一般消費者に対しては、なかなか金を貸そうとはしません。まして、2,30万程度の小口ともなれば尚更です。これは銀行という看板の手前、サラ金並みの高利がとれないし、そのうえ融資手続きって面倒なんですよ→手間がかかる割に儲けが出ない、つまり商売として成り立たないからです。
そこでサラ金に小口貸し付けを代行させる。銀行は融資という形で資金提供し、サラ金から業者貸し付けの利率で回収する。この金のサイクル、逆マネーロンダリングとでも名付けましょうか。
もはやサラ金は銀行にとって大切な”営業部門”と言ってもいいでしょう。銀行はその事を認めるべきですし、消費者の皆さんも気付いてください。
「銀行は断られたけど、サラ金は貸してくれた」と喜んで(?)いるあなたが握りしめている5万なり10万なりのその金は、今朝方サラ金社員が銀行から調達して来た金に他ならないのです。銀行はもはや小回りの利かなくなった、企業としては死に体なのです。(つづく)


2003.12.12

嫁がいない。・・・晩飯でも作るか!

トマトソースのパスタの作り方 2人前
<<材料>>
トマト 3つ
オリーブオイル 大さじ4杯(サラダ油不可。香りが違いますので)
塩 少々
砂糖 ひとつまみ
にんにく ひとかけ
タマネギ 1/2個
ローリエ 1枚
乾麺 200g

<<準備>>
 トマトを湯剥きする。
トマトの皮は、熱を加えてやるとひとりでにはぜて、めくれてきます。剥けた部分をつまんで引っ張ると、気持ち良いくらいぺろっと剥けます。
それにしてもイラクでの外交官殺害事件、国辱だな。
まずトマト全体が浸るくらいにお湯を沸かす。沸騰したら気持ち程度少し冷ます。
トマトのへたを取り、とんがった部分に十字の切り込みを入れる。
トマトをお湯に入れる。皮がめくれてきたら湯から上げ、氷を入れた冷水に浸して粗熱を取る。
水から上げて皮をむく。結構面白い。子供に手伝わせよう!たぶんきれいにむくぞ。
イラク復興支援なんて言ってるけど、米軍支援じゃないのか?
いらくふっこうしえん、とタイプしたらイラク復興し得ん、と変換された。やるなMac。

 トマトの水煮を作る。
トマト全体が浸るくらいに鍋に水を入れ、ひたすら煮る。
塩をひとつまみ入れる。
トマトが柔らかくなるまで(箸を刺してみる)煮続ける。しっかり煮よう。トマトは煮れば煮るほど甘いいい香りを出すぞ!(クッキングパパ風)。
灰汁が出てくるが、掬いづらいのでお玉の底に貼り付かせて取り除く。
鍋が小さすぎた。

にんにくを包丁の背でたたき、軽くつぶしておく。

タマネギのみじん切りを作る。チョッパーでオッケー。

さて、ここまでが下準備だ。

<<調理方法>>
 鍋にオリーブオイルを入れ、にんにく、ローリエを弱火でいためる。
にんにくに薄く色がついたら、タマネギのみじん切りを入れる。
はじめの2、3分は強火で炒め、タマネギ全体に熱が行き渡ったら弱火に。
へら等でこげないようにかき混ぜながら弱火でいためる。
左利きなんです。ここまで炒めます。
タマネギがあめ色になり、十分弛んだら一旦火を止める。火を止めた直後はオイルの熱でこげる可能性があるから、しばらくかき混ぜ続ける。
タマネギはしっかり炒めよう!食べてる時、みじん切りのツブツブが分かるようでは美味しくない。ここで完全にタマネギの粒状感を消しておくと、口当たりがふわふわの、最高のソースが出来る!
あ、T富士の会長が容疑を認めた。昔からあそこでカネ借りちゃダメだってのは、業界の常識だったんですが(後日詳細アップ予定)。
最近サラ金のCMがやたら目に付くけど、タバコ並みに規制すべきだと思います。少なくともサラ金でカネ借りてまでアメニティ充実させたい人は、一度病院で見てもらった方がいい。もしくは家族は貸金業協会に申請して金を借りれなくしてやるのが人の道だぞ。もうすぐクリスマスだけど、相手が借金してまでプレゼントくれるつもりだとしたら、あなた素直に喜べますか?
 トマトの水煮を加える。あらかじめトマトを裏ごししておくときれいに仕上がります。薄皮やら芯の固い部分が残っていると、見た目も口当たりも悪くなります。
注意する事は、裏ごししても種は取らない。
水煮を加えたばかり。ゆるゆるのトマトスープだ。
水煮は、煮水も一緒に加える。そのまま強火でゆでる。
全体に火が回ったら、弱火にして煮詰めます。ここからが長い。水の量にもよるけど、30分から1時間くらいかかるかな。なんかまた年金が上がるっていってますけど、ついでに支給年齢も上がるんでしょう。収入の20%てことは30万稼いで6万か。サラリーマンの保険料負担率も上がったし。しわ寄せが少子化、景気底冷えに繋がってるんですけど、別にいいんだろうな。
 景気については企業努力が裏目に出たってのも大きい。少しでも価格を易く押さえるという事は、海外に労働力を頼る、海外から安く仕入れるという事だ。つまり国内の労働力需要が減少し、お金も海外に流れる。だから景気を云々いうのなら、消費者である我々も、安値も大事だけど適価を支払うという姿勢を身に付けないといけない。
金融機関は、バブルの後片付けという宿題をいまだ抱えている。マイナスをプラマイゼロに戻す事にまだまだ必死なんだ。・・・バブル以前と以後の違いはここにある。同じ低成長でも、スタート地点がマイナスなんですよ。今は。
 灰汁が出てくるので、お玉の底に張り付かせて取り除く(掬いづらい)。
もうすぐShade新バージョンが出る。いつも思うんだけど、今までなかった機能を備える事がバージョンアップなんだろうか。これが出来ないからダメだ、なんて論調のユーザーが多いけど、それに迎合し過ぎてバージョン5、6はコケてしまったのでは?
スペックオタクはすっこんでなさい、と。
 塩をひとつまみ~小さじ半分くらい入れて味を調える。これは煮詰まってから。そうでないと塩分濃度が変わりますので。
隠し味に砂糖をひとつまみ入れる。「?」と思うでしょうが、味に深みが出ます。
味が変わるほど入れない事。
木べらでかき混ぜたとき、鍋の底が見えるようになれば出来上がり。
いい香り!
自分で作ったトマトソースは美味しいぞ!油が入っているけど、甘みがあって爽やか。市販品とは大違いだ。パルメザンチーズはかけ過ぎないようにしよう。せっかくのトマトの持ち味を殺してしまうからね!(ジェイミー風)。

 パスタをゆでる。
一人前100g。
湯に塩をひとつまみ入れて煮る。
7、8分が目安。ところで次期ウィンドウズ「LongHorn」。登場は2006年と言われていますけどちょっと遅くないかな。まあ、パスタ煮るのに難しいウンチクはない。
あとは皿に取り分けてソースをかけるだけ。麺は滑るので、必ず木製のパスタ掬いを使おう。

出来上がり。

嫁さん用にはカルボナーラ。


2003.12.9

 このあいだ、半可通な人に講釈垂れられた事がありました。
いわく、今はブロードバンド時代。もうすぐインターネットで映画の配信が始まる。そうすると映画やビデオのビジネスの方法が大きく変わるだろう、と。
 そりゃそうかも知れません。ただ、たかだか毎秒100MのBフレッツでさえ、一体どれくらい普及しているのか(しかも実測50M未満ですよね)。まだまだインターネット接続の大半が、ピーピロピロ方式です。23時以降になるとトラフィックが跳ね上がるのを見れば分かります。
光やケーブルを契約しているのは、おそらく若い世代で、その中でも特にインターネットにより理解を示している家庭だけでしょう。この程度のインフラです。僕が業者だったらおそろしくて映画配信なんかには手を出しません。
 モニタにしても、パソコンでフルスクリーン表示にしたところで、たいていの家庭ではせいぜい15,6インチでしょう。スピーカーは?ちゃんと3ウェイ以上のものを備えてます?備え付けのモノラルじゃ意味ないですよ。
 この程度の環境でも、きちんとコマ落ちせずに、ピクセルの荒くない画質で、ついでにサラウンドのデータを乗っけて動画配信をしようとすると、おそらく毎秒何百M単位の速度が出てないと難しいのではないでしょうか。怪しいツールを使って、6,7時間かけてダウンロードして後からゆっくり鑑賞するという方法も考えられますが・・・そんなに無理しないで、レンタル屋に借りにいけって感じです。
 しかもそれが専門のプレーヤーでしか観れなくて、再生回数制限やDL不可、DLがOKでも一定時間で消去なんて規制がかかってて、そのうえ会員登録料と称してして毎月何百円かづつ抜かれ続けるとしたら・・・(いや、たぶんそうなるでしょうが)。イヤだな、この首輪形式。
 GB単位での接続が、一般家庭でも当たり前になったらおそらく変わってくるでしょう。しかし100Mが「夢」であるうちは、言わずもがなです。

 目的と手段が、いつの間にか入れ替わってしまう事がよくあります。
最近、インターネット接続業者の間で繰り広げられている回線速度競争。あれは一体何のためなのかと考えると、一概にユーザーのためとはいいづらい部分もあるような気がします。
 べつに、回線速度が速いにこした事はないです。業者さんの努力には頭が下がります。
ただ、それは数あるサービスのひとつであってメインにはなり得ない。みんながそれを享受できるわけではない。
しかしあえて回線速度を至上の問題であるようにしているのは、それがアクセスポイントの増加や回線設備の増強等、ハード部分まで巻き込んだ業界全体の儲けに密接に関わる数少ない”美味しい話”だからではないでしょうか。映画配信は、そのための錦の御旗に過ぎない。

 よく目にする、映画配信は素晴らしい!という観念を必死にユーザーに刷り込もうとする業者の姿勢に不自然さを感じてこんな事を書いてみました。
もちろん、映画配信が出来たら、それはすごい事だと思います。ただ、サービスとして提供するのなら、まだまだ”途方もない事”であるのも事実です。
 そんなことやる前に、プロバイダさんはウィルスをなんとかしてください。接続業者がサーバ内で駆除してくれたら、ほとんど壊滅できると思うんですが、出来ないサービスじゃないですよね?
インターネットは、金のなる木じゃないんだよん。


2003.12.7

 ケーブルテレビで「銀河鉄道999」の続編?をやってます。その名も「銀河鉄道物語」。松本零士の作家生活50周年記念作品、でいいのかな。
「?」としたのは、世界観をなぞっているだけで999とは全く別の話になっているからです(999自体は登場しますが)。
主題歌を歌うは、ささきいさお。20年以上前に、「きっしゃっはぁー・・・」と歌っていたご当人です。製作サイドの力の入れ具合が分かりますね。
 しかし松本先生、もうすぐ70の大台に手が届かれるはずですが、ダフトパンクとのコラボレーションや大作メーテルレジェンドの発表など、年齢を感じさせないバイタリティ溢れる活躍ぶりです。創作に携わるものの一人として、素直に頭が下がります(作家生活50周年について松本先生ご本人からのコメント。mov形式/rm形式)。

 さて主人公は、銀河鉄道管理局の鉄道警備隊に勤務する新米隊員・ユウキくん。松本零士が描く美少年の方程式を完璧になぞった、正統派の美形キャラです(後頭部から前に流れるように生えた頭髪、かつ片目が隠れている、鼻が四角い、手足が細く長い等)。
 「0」で始まる車番の銀河鉄道列車は、警備隊の戦闘車両。これに乗るユウキくんをはじめ隊員の面々は、いかにも松本デザインな、ハイネックのボディスーツの制服に、やけに襟の大きなコートをはおい(ハーロックのマントを思い出して下さい)、あのクラシカルで独特なデザインの拳銃を腰に下げています。最高です。重厚で力強く、エレガント。松本漫画では定番ですが、これを超える制服デザインを僕はいまだ見た事はありません。
 さてストーリーですが、実ははじまったばかりなので、話がまだ全然見えません。どうやら999のような一話完結ではなく、ストーリー全体を通して巨大な敵と戦っていくみたいです。
これ作ってるスタッフ、かなりつぼを押さえてます。ファッションもそうなのですが、列車が発進する時の動力室の様子がいい。レイジメーターをはじめ各種パネル類が、先頭中央のメインコンピューターに向かってパパパ・・・と点滅。ああ、銀河鉄道だ。眠っていた懐かしい感覚を呼び起こされました。
更にこのシーン。主人公の兄がまず鉄道警備隊に入隊するのですが、旅立つ際に乗る列車があの名車、C62-48型・銀河超特急999。999がゆっくりと走り出し、見送りに来た少年時代の主人公が兄に向かって走り出します。その姿を窓から身を乗り出して見つめるお兄さん。そこにかぶさるナレーションが、「今、万感の想いを込めて・・・」こ、このシーンは・・・。やばい、かなりくるものがあります。
 とにかく完璧な演出と、松本カラーをきっちり押さえたキャラデザイン、作画レベルの高さ。素で感心しました。話が面白いかどうかは、これからですね。期待しています。

 これはこないだ始まった鉄腕アトムや、少し前の009を観た時にも感じたんですが、最近いわゆる「リメイク」の質が変わったと思います。
リメイクといったら、昔の作品を素材に現在の作家さんが新解釈や自分なりのカラーを盛り込んで新たな作品として発表し直す、おかげでオリジナルの作品が好きだった古いファンにとってはちょっと納得できなかったりするものです。しかし最近はそうではないリメイク作品が増えてきました。
今の技術で昔の作品を撮ってみたらどうなるか。テレビ好き、映画好きなら誰もが一度は考える事だと思いますが、それを忠実に実現し、ある部分では「らしさ」を損なう事なく原作を超えてしまっているところがあるのではないかとすら思ってしまう完成度の高さ。
技術や方法、手段だけではない、作り手が本気で原作に惚れ込んでいないと出来ない事。往々にしてオールドファンという人種は、何かと手を加えた作品にケチを付けたがるものですが、最近のリメイク作品にはそんな文句を言わせないだけのクオリティが備わっていると思います。新味は感じられないが、そのかわり古いファンのオリジナルに対する想いを損なわない、ファンによる、ファンのためのリメイク。
 おそらく、ですが、これは視聴者層を30代前後の、原作を知っている人たちに限定したからこそ実現し得たクオリティだと思います。
つまり、銀河鉄道のギの字も知らない子供達が観ても、あんまり面白くないんじゃないだろうか。
いや、知らない人たちにとっては、リメイク作品はすなわち新作なのだ。後の作家が底の浅い改変をやって無惨にも質を下げてしまった「リメイク」ではなく、より深化・進化を追求して生みだされたリメイクである以上、僕らが子供の頃に抱いた感動を、きっと初めて見る人達も覚えてくれるに違いない。と思いたい。・・・

 そうそうユウキくん、漢字で書くと「有紀」です。一番上の姉の名前は有紀蛍。設定では後に”我が青春のアルカディア”号に乗り込み、キャプテンハーロックの最古参の部下の一人となる人物です。
松本先生、リンク好きもいまだ健在です。

松本零士公式サイト

銀河鉄道物語公式サイト(フラッシュで作り込んでありますが、見にくい・・・)

銀河鉄道999にユウキ君が出てた!?「SPGに志願する」少年っておそらく。
・・・と思ったらお兄さんの方でした。

999公式サイト(新作が読めます)


2003.12.6

 iBookを購入してからもうすぐ四ヶ月が経ちます。G3 900MHz、モニタ14.1インチ。この頃の最上級スペックです。これにAirMacカードを装着し、メモリは最大搭載可能量の640M、素人で可能な限りでの最強仕様にしています。
 以前はPowerBook2000年モデルを使用していました。G3 400MHzのスペックは、もはや取るに足らないといっても過言ではない低さですが、艶消しの黒いプラスチックをまとい、精緻にデザインされたボディデザインや、USB、FireWireはもちろん、カードスロット、LANポートやビデオ端子まで揃えた拡張性の高さ等、その使用感は今でも十分に通用するものです。
マシンを買い替えた理由は、やはり3DCGを製作する上での効率アップです。とにかく高いマシン性能が要求される3DCG製作。自分の手が届く範囲で、少しでも効率を上げようという理由で、現iBookにスイッチしました。

 それともうひとつ。
本格的にOS10をメイン環境にすえようと思ったからです。
OS10、あの「凝り過ぎ」って批判が出るくらい画面表示の美しい、そしてギミックが面白いAppleの会心作。見た目だけじゃない、非常に落ちにくいとか、対応アプリの処理速度が向上するとか、性能も優秀。つまり裏を返せばそれだけマシン性能を要求してくるOSです。
 最初、PowerBookに最新型のCPUを移植してやろうかとも考えました。これならわざわざ高いお金を出して新しいものを買う必要はないですし、なじみのマシンをこれからも使い続ける事が出来ます。
しかし問題があります。OS10の画面表示システムであるクウォーツ・エクストリームという機能、こいつは画面表示処理の大部分を、CPUではなくグラフィックチップに任せて処理させる仕組みです(従来はCPUとグラフィックチップが混在して、画面表示やグラフィック処理をやっていた。OS10ではグラフィック処理はグラフィックチップが、諸計算処理はCPUが行うようにきちんと分担された)。
つまり、CPUの性能だけ上げても本質的な改善にはならない。なにせ画面表示等のグラフィック処理が一番手間がかかるのだから。しかもPowerBookのグラフィックチップは、後から交換が出来ないように取り付けられています。・・・
 結果として、iBookを買ったのは正解でした。CPU、グラフィックチップ共に大幅に性能が向上しており、当然ですが、全ての部品が新品です。

 でも時々、以前のPowerBookを懐かしく思い出すとこがあります。
キータイプの時に手首が当たる部分、ここがPowerBookは絶妙にラウンドしていて感触が良かったんですね。そしてボディの四隅が溶けたキャラメルのように実に自然にカーブを描いていて、見た目は実際ほど重さや大きさを感じさせてくれませんでした。
デザインの妙といいますか、こういう数値化の難しい性能というのはなかなか得難く、こんなところにお金をかけることが真のユーザビリティというヤツかな、と思います。 プロが使う道具(もしくは高級品)のデザインというのはこういうものなのでしょうね。さすがです。

 そういえば先日、ウィンドウズの次期バージョン「LongHorn」の画面が公開されていました。
デザインが精緻になっているのは、時代の要請でしょうね。そんなところよりも羨ましいと思ったのは、ローカルでのファイル検索機能が大幅に強化されているという点です。
3DCGを作っていると、パーツ毎のモデリングデータやらテクスチャやら参考写真やら、1つの作品を仕上げるのにたちまち3、40ものファイルが生み出されます。
こないだ作ったファイルは、あれはどこに保管してたかな?なんて事が僕の場合しょっちゅうあるもので、ファイルマネジメントの効率というのは生産効率にもろに響いてきます。
ウィンドウズのエクスプローラー並の性能を、Macのファインダーが早く身に付ける事を切に願います。


2003.11.27

 なんか、知らない間に博多湾人工島に「宮崎ワールド」なるものが構想されているらしいです。
こんなの、当初の事業計画にはなかったよな、と思っていろいろ調べてみると、どうやら最近思い付いて構想したみたい。
構想2年半とか市側は力入れてますが、確かその頃は海上空港構想と海上輸送の倉庫構想が上がってたような。・・・
どんな内容かというと、宮崎駿氏が思い描く町をコンセプトに、どうやら宮崎アニメの中に出てきそうな住宅環境を再現するらしいんですが、大丈夫??
だいたい、福岡一の高級住宅街にするはずだった百道浜構想も、最悪の交通問題(福岡ドーム戦の日なんか、会社の駐車場から道路に出るまで50分かかりました。10メートル進むのに、とかじゃないんです、道に出るまでですよ。流れないんですね、あそこ)や親不孝通りに次ぐ治安悪化のまま放置されてしまってますが、いいんでしょうか。あと、川端地区再開発の目玉・リバレインも放置。

 最初、この計画を聞いた時はテーマパークを作るのかと思いました。たとえばトトロのぬいぐるみをかぶった学生バイトさんがうろうろして、あちこちで焼そばやらソフトクリームやらナウシカまんじゅうを売ってるような、1回行ったらもういいや、みたいな。
これならまともな大人は行かないにしても、中国韓国からの観光客(福岡は多いですよ。普通に町を歩いていてもこちらの団体観光客さん達とよくすれ違います)や行楽シーズンのチビッコを狙った商売としてそこそこ成り立つでしょうが、実際の「宮崎ワールド」はちがいました。
町のコンセプトそのものが「宮崎ワールド」、つまり宮崎アレンジの町を作ろうって事ですね。
 だいたい宮崎監督のネームバリューにあやかってブランド力をつけようというのが素人考えもいいところ。
流通や経済機構よりも子供の情操教育を最大優先事項にした形ですが、それを”街”でやる必然性は?キキが宅配を届けてくれるとか、銭湯に行ったら千尋ちゃんが背中流してくれるとかだったらいいな。あと、たまに空からシータが振ってくるとか、あるわけないじゃん。
さて、構想の元ネタは宮崎氏の著作らしいのですが、宮崎氏にしたところで本格的に都市構想を考えていたわけではなくあくまで情操面から述べた、自分がいいな、と思う町の姿を本にしたためただけであり、これをそのまま町として実現させるなんて稚拙。
そもそも宮崎氏の名前を持ち出したのも「人工島のブランド力を付けるため」と、市側も明言してますし、住む側の身になって、という行政機関としてあってしかるべき真剣味が全然足りません。
 と思っていたら、宮崎氏本人サイドからクレームが付きました。
スケッチ参考にまちづくり、宮崎監督がクレーム「絵や名前使うな」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031120-00000515-yom-soci
「私の本分はアニメーション映画監督で、住宅開発という事業に関与する能力や時間はない」し、「責任を負えない宅地開発が、期待を寄せてくれる市民に絶望と損害を与える事に耐えられない」とのこと。責任のある一人の社会人として、至極真当なお考えです。
市側も、もう「魅力ある町づくりをすれば、相場より高めでも十分に需要はある」なんてバブリーな寝言こいてる場合じゃなくなってきました。

 3,4年おきにン十億単位の馬鹿をやらかす福岡市。一市民として、見ていて心が痛みます。
どうも福岡市には、質の良くない企画会社が文化事業アドバイザーとして絡み付いていますね。
参考:
博多湾人工島主要事業主 博多港開発
3セク。天下りの温床、業者癒着等問題多し。業績は未だナシ。
地元紙(西日本新聞)での特集記事
http://www.nishinippon.co.jp/news/2003/jinkoutou/index.html

 ・・・なんて日記を21日あたりに書いていて、連休は京都に行くしとズルズル更新を怠けていたら、あらビックリ!
市長、宮崎ワールド正式断念「口約束だった」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031125-00000074-nnp-kyu
照葉(博多港開発、住宅供給公社)公式サイト休止(スミマセンちょっと笑った)
http://www.teriha.jp/
そして、片付けるのはいつも市民さ
http://www.bekkoame.ne.jp/~miyakodori/zinkoutou/

宮崎ワールド、正式に無くなっちゃいました。
今回は、ネタは熱いうちにアップせよ、というお話でしたとさ。


2003.11.14

 さる11月10日、Shade 7の詳細がついに発表されました。
発売予定は2004年3月。あと半年先か。
現在、僕が使っているShadeはバージョン4。これはOS10に対応していません。だからShadeを使うには、わざわざOS9環境にしないといけない。結構、面倒です。
 現行バージョンは6。これはOS10に対応していますが、出来が悪く、ツールとしての完成度は今ひとつのようです。
めったに使わない機能をてんこ盛りに付けたくせに、肝心な基本性能がダウンしてしまっている、そんな印象です。
3D作成は、数あるパソコン処理の中でもヘビー級の処理を行う作業です。これこそ10環境でやりたいところですが、そんなこんなでちょっとお金払う気にはなりませんでした。OS10+バージョン6よりも、バージョン4を使う不自由さをとらざるを得なかったわけです。同人ソフトですか、もう。・・・

 そしてついに今回、プロ同人のエクスツールスではなく、バリバリの営業系IT商社、イーフロンティアの許でしっかりとブラッシュアップされた(であろう)バージョン7の登場。
これでまだ6のような完成度だったら、おそらくShadeというアプリはこれで最後になってしまうでしょう・・・逆にいえば開発・販売にあたっては背水の陣で臨んでいるはずです。おのずと仕上がりには期待出来ます。
販売元のサイトで、バージョンアップの内容が簡単に紹介されていました。
確認してみると
・ツールとしての完成度
これを徹底して追求している事が見て取れます。というのも、
・作業パレットの統合
(フォトショップみたいに、一枚のパレットをタブで切り替えて使う)
・透視図(イメージウィンドウ)にグリッド表示
(ポリゴンモデラーじゃ常識ですね。ついでにオプション+ドラッグとかで、選択範囲の垂直移動みたいなことは出来ないのかな)
・ツールアイコンの変更(6は、慣れないとアイコンの意味が分かりにくい)
等、ユーザーインターフェースの作り込みを一番の目玉にしているからです。
この、パレットの統合というのは僕もいつも考えていました。少しでも作業画面は広く確保しておきたいものですので。
あと、個人的に
・ブラウザ内のパーツ単位での色分け
・ブラウザパレットにゴミ箱アイコンを付けて、パート選択→ゴミ箱アイコンクリックで削除
・ツールボックスにハンドツール(画面ドラッグでスクロール)を追加
とか、実現しないかな。
 今回、特にいいな、と感じたのはテキストエフェクタの全グレード実装です。
これは、タイプした文字がそのまま3D文字となる機能ですが、これけっこう便利です。
年賀状作りなどで、よりいっそうShadeが身近になるんじゃないでしょうか。

 その上で、OS10に対しての最適化が施されています。レスポンスの良い動作、高速化されたレンダリングエンジン等等、作業ストレス軽減は間違いなし!
これでようやく、落ち易い・固まり易いOS9から脱却できると思うとうれしくなります。

 文中、現行バージョンの6は出来が悪い、と書きましたが、体験版を触ってみるとなかなかいい感じです。
rev.19か。これだけ手を加えていたら、そりゃ良くなるだろうな。もっと発売前に見直しは出来なかったのか?・・・

イー・フロンティア社Shade公式ページ
http://shade.e-frontier.co.jp/


2003.11.12

 パソコンのピンボールゲームにハマっています。ジニージーラという盤ですが、特段凝った仕掛けがあるわけじゃなく、それほど高得点が狙えるようなイベントも発生しません。だけど、やり込めばやり込むほどなにか見えない力で引っ張り込まれるような、抜け出せない力を感じます。
 やっぱり造りが上手いんでしょう。狙ってぎりぎり当たるかどうかの位置にタップがあり、穴があいている。で、左右のフラップの幅がちょっと広め。これが曲者。やりこんで、体が慣れてきた頃にこの隙間を塗ってボールがひゅーっと吸い込まれていくときの悔しさといったらないです。リベンジを誓わざるを得ません。

 世にインベーダーゲームが出る前、マッドピエロとかブロック崩しが出てきた、まさにゲーム黎明期の頃からアーケードゲームをやっていた僕ですが、当時はピンボールはちょっと大人の人たちがする、別格のゲームだと思っていました。だって高かったんだもの。
 他のゲーム機、たとえばインベーダーやギャラクシャンが100円から50円、30円と価格破壊を起こしていっている間でもかたくなに1プレイ100円のプライスを要求し続けるその態度。
しかも、設置してある場所はたいていゲーセンの奥深く。一見さんやお子さまお断りのアンタッチャブルな雰囲気を醸し出しています。
ただ、こっちも単純なガキですから、上手い人の超絶プレイなんかを目にすると、やってみたくなるときもあるわけです。
でもたまにやってみても、うまく出来ない。玉がちっとも飛んでいってくれない。
それがある時、玉は弾くんじゃなくて押す、転がすもんだと気付いて以来、俄然ハマってしまった!
力でフラップを動かすんじゃない、玉を送りたい先を見て、フラップでさばく。そしてテクニックが生まれて・・・。
それでMac用のピンボールゲームをネットで購入。今じゃ大切な日課です。

 ピンボールのあの現実離れした、賑やかなピカピカぶり、けたたましい効果音、派手なライティングは、ひとときのトリップを提供してくれ、もうすぐ会社を辞めざるを得ないという現実を忘れさせてくれます。


2003.11.1

 おめでとう!さえさん3x回目のお誕生日です。
この年になって初めて分かりました。ほんと、ちっともうれしくないぞ。誕生日なんて。

 先週、僕の方の実家に嫁さんを連れて行きました。さる10月某日が結婚記念日でして、そのお祝いをしてくれるということで久しぶりに甘えてきました。
その日の晩は久しぶりに母手作りの、本物の博多水炊きをご馳走になり、エビスビール飲み放題という極楽ぶり。
日頃の寝不足がたたったのか、即効で撃沈し、飼い犬の横に転がされるという屈辱を味わいました。
 その翌日です。日曜日、季節は秋。折しも近所の田舎で「収穫祭」をやっているということで参加してきました。
秋晴れの中、ただっ広い空き地にところ狭しと露店が並んでいます。手作りハム、牛乳、アイスクリーム、プリン、クッキー、鍋料理、米、地の野菜、全てここご当地のものです。
つくづく、自分の地元ってなんて恵まれてるんだと思い知らされました。
牛乳なんて、シェイクすればバターが出来るんですよ。やりましたよ、シェイク。真っ白いバターが出来て、家族で試食しました。
バターを作ったのも初めてなら、出来立てのバターを食べたのも初めて。
海原雄山が「このバターは!?」と驚いたバターは、栗田さんが直前に作ったものであり、ちょうどこんな味だったのかなあとひとり考えてました。ほぼ純白で、油の感じがせず、市販品とは全然違います。
 卵もきれい。割っても黄身が真ん丸のままで、レモン色。最近多い、強引な橙色よりも清潔な感じがします。
味は言うにおよばず。最高の目玉焼きが出来ました(自分で言うのもなんですが、目玉焼きにはちょっと自信があります)。

僕の地元を盛り上げてくれている、素敵な方達
緑の農園(つまんでご卵)
http://www.natural-egg.co.jp/
なんと、卵の黄身がつまんで持ち上げられる!なにより経営者の方の農業に対する真摯な姿勢に惹かれます。

糸島ミルクプラント(伊都物語)
http://www.itomonogatari.com/
牛の選別、育成、低温殺菌、無調整等およそ考え付く限りの方法で味わいを追求。
地元でファンも多く、この牛乳を使ったということが市販菓子の売りポイントになるほどです。バターが作れる!

浜地酒造(杉能舎ビール)
http://www.suginoya.co.jp/
世界大会で金賞を受賞したことのある、ビールも作る造り酒屋さん。ここのビールを飲んで初めて「ベルベットの泡」の意味が分かりました。

恵水窯
http://www.kurumian.com/ka_sakura.htm
最近では、他所から多くの感性豊かな人たちが移り住んできて、独自のショップを構えてらっしゃいます。こちらもその中のひとつ。和風モダンで表情豊か。

糸島ハム
http://www.itoshimaham.co.jp/
地の豚を使った手作り。一時期流行った地方手作りハムの先駆けになった企業だと思います。

志摩の朝市
http://www.toway.com/sima-asaiti.htm
福岡じゃ知らない人はいない、本物の田舎の朝市。割烹着にほっかむりしたバアさん方が露店の奥でミャアミャア騒いでいます。プロも覗きにくる品揃え。

そしてわが町は、ラーメン街道でもある(^ ^)ワーイ!
http://www1.plala.or.jp/WHITEPAGE/ramen/ramentravel4.htm
お勧めは安全食堂。知らない人は人生損してます。

歴史面で言えば、日本最大の銅鏡が一度に4枚出土したという詳細不明の大豪族の古墳がある、それなりに格のある土地ではあります。
 ふるさとを自慢できるっていうのは、幸せなことなのかもしれません。


2003.10.23

 会社の引っ越しが、なかなか進みません。もう新しい事務所を賃貸契約しているにも関わらず、です。
引っ越しする理由が、じつは移転困難の最大の原因ともなっています。

 昨年末、それまでの事務所を引き払って某所の共同事務所に入りました。現事務所です。なんでもそこのオーナーがうちの社長をえらく気に入ってくれて、家賃タダという破格の条件を提示してくれたらしいんです。 でましたね、タダ。ちょっと社会勉強した人になら、このコトバの恐ろしさが分かると思います。
会社単位のお付き合いで見返りナシなんてことがあり得るの?そもそもその人、誰?これがまず僕の頭に浮かんだ疑問です。
それでよくよく話を聞いてみると、じつはその共同事務所、オーナーの小売店鋪を兼ねていて、現場作業が多く不在勝ちなその会社の社員のかわりに僕らが店番をやってあげることが条件だという事が分かりました。ほんとにそれだけ?と突っ込むと、個人的に社長が気に入られていて・・・ゴニョゴニョ。
こんなご時世にパトロンですか。お大尽すね、と感心してしまいましたが全くあり得ない話ではないので納得はしました。
 問題は、その共同事務所のオーナーさん。前述の話で普通の感覚を持ち合わせていない事は分かりましたので、人となりがものすごく気になります。なりますよね?なんせ、タダです。タダのかわりになにか欲しいものがあって、それをどうしても手に入れたいから「タダ」なんて言葉を出してきたんです。もうわけわかんないですよ。
それで、どんな人なんですか?ストレートに訊いてみました。すると帰ってきた答えが、すごい人です、会ったら分かります、すごいけどいい人ですよ、だって。宗教団体ですか?ひょっとして。結局、肝心な部分は把握出来ていなかったと。
 どうやら僕が何を心配して、何を知りたがっているのか全く察してもらえなかったみたいですが、共同事務所への移転はもはや確定している事だし、僕一人グズっても仕方がない、家賃というビッグな経費が浮くのなら選択肢として面白いと思い、あまり深くは突っ込みませんでした。
ふたを開けてみると、暴力団関係者でした。
 なにやら、パソコンを使って新事業を立ち上げたい、が、知り合いにIT系ホワイトカラーがいない、どうしようかと考えているところにうちの社長と知り合ったらしく、言葉巧みに共同で事業を始めようと入れ知恵。そのために共同事務所を立ち上げるから、必ず移ってこいよというのが真相だったようです。
で、勘の鈍い、なにも知らされていない僕らはその事務所にパソコン抱えてノコノコ移転してきたわけです。
着いてびっくりですよ。当初約束していたパーテーションで区切るという約束は反故、僕らの机がその会社の社員さんの机と混在して島が作ってあるし、うちの会社のFAX、電話回線はバンバン使う(事務所から電話をかける際はうちの回線を使うよう指示されていたらしい)、移転の際に持ってきた備品は勝手にリサイクル商品として売り飛ばされる等、もうギャグ漫画の世界。ギャグだけど笑えんのがつらい。この状態で店番しろだって?どうみても社員扱いじゃないか。それも下っ端の。普通に考えて、この状態は会社を乗っ取られたと言ってもいいと思います。
そうそう、こないだの日本シリーズのときなんか、社員さんを使って深夜まで電話でチケット予約やらせていたらしいです。うちの回線使って。
 おまけに「暴」です。窓ガラスが震えるくらいの怒号、罵倒、時には暴力(マジで)、その筋の皆さんのたくさんのご来訪、見るに耐えない下請けイビリ(一応、会社組織だから取引があるんですね。相手さんが可哀相といいますか、見ているこっちの胃が痛みそう)、ちょっとしたことでカッとなる、他人が許せない、金に汚いなどまあ一通り見せつけられました。これも半分はポーズなんですよね。僕らをビビらせるための。で、懐柔する、と。
そうそう、こないだの日本シリーズのときなんか、社員さんを使って深夜まで電話でチケット予約やらせていたらしいですが結局とれなくて、怒りのひざ蹴りが出たそうです。
 家賃タダも、嘘でした。毎月ゼロが5つならぶ金額を納めてます。ついでに共同事務所の内装費用、これはゼロが6つ並ぶ金額ですが、うちが一部負担して支払い。前の事務所よりカネかかってるじゃん。
 いろいろタダ働きもやらされました。キャラクターデザイン、ポスター、ポップ、挨拶状その他作成。僕が把握している範囲でも、見積もれば4、50万にはなります。 

 さすがにこのままじゃイカン、第一仕事ができんと社内で話し合いまして、脱出する事にしました。それが、今取りかかっている事務所の引っ越しです。
 そして新しい事務所を借りた矢先、ほんの数日後、更にまたうちの備品が勝手に売り飛ばされるという事件がおき、再三再四事務所移転を押し進めていたこのワタシがついにブチ切れ、移転予定日をことごとくブッチする腰の重い他社員を置き去りに会社の自分専用Macを抱えて新事務所に単身移動しました。
 本当はもっと早い時期に全員で完全移転を果たし、厄を落として今頃はスカッと新事務所で業務に励んでいるはずなんですが、現実は恐ろしく半端な状態。なんでも、どう言えば「後腐れなく」「穏便に」今のところを出ていく事が出来るかなんて事ばっかり考えて、なかなか移転する事を事務所オーナーに言い出せないでいるらしい。
余計な気づかい、くだらんちょっかいの相手、無駄な仕事のおかげでカネも時間も労力も吸い取られて、営業も満足に出来ずに仕事も激減して、つぶれそうになっているのはこっちなんですが(向こうは、つぶすのが目的でしょうから。そして僕らを名実共に身内にして、査定無き給与体系の下でこき使う)、こちらは我慢に我慢を重ねて、あんまりひどいから出ていこうといってるわけで、気を使うべきなのはむしろどう考えても向こうなんですが、腹の一つも立てきれない飼い犬根性というか、すっかりビビらされているというか、それで移転先はもう決まっているんだけどなかなか言い出せずに移転できないというのが今の状態です。はあ、意味のない家賃二重払いですか。そのカネはどっから出てるんだ?
会社の動向が、個人的な感情で流されていますね。このような現状を理解しつつも、社員は自らで打開しようとはしません(自分でなんとかしようという発想がないようだ。これだからIT系ホワイトカラーって奴は・・・)。
状況を知っている人達からはもはや同情ではなく笑われてますけどね。

たまに愚痴もいいかと思い、書いてみました。
こっちも家族を養う身だから、このままの状態が続くのならいろいろ考えないとね。


2003.10.8

だまされないぞ!
 基本的になんでも食べる、悪食の僕ですが、練り物だけはダメです。
練り物というのは、魚肉を練り、塩や味醂で味付けし、熱を加えて形を整えた、アレの事です。おでんのタネによくある、あの味の染みた固まり。
特に、カマボコ。これはいかん。なぜダメかって言うと、カマボコが何で出来ているか分からないからです。得体の知れないものを口の中に入れるわけにはいきません。いや、知識としては知っています。・・・
 昔の蒲鉾は、確かに魚肉で出来ていました。地方の名産品なんかの蒲鉾は、今でもしっかりと魚肉の風味、味わいがします。火であぶれば香ばしく焼け、醤油と七味で最高の酒のつまみに変身します。ああもう、こういうのは大好きです。
 でも、よくスーパーなんかで売っている、我々が普通に買うことができ、食卓にのぼる機会の最も多いアレ、外側がショッキングピンクで中はツヤツヤと白く、妙に甘塩っぱい、焼いたらその部分だけゴムみたいに真っ黒にこげてしまうアレ。
アレって、一体何で出来ているんでしょうか。もっと言えば、アレを食べて魚肉を連想できる人は一体何人くらいいるんでしょうか。魚肉?白身魚?スケトウダラ?・・・それは自分の舌から導き出した答え??
「蒲鉾は魚肉から出来ている」
我々は幼い頃からこの刷り込みが出来ています。
だからアレが「カマボコ」を名乗る以上、なんの疑問も抱くことなく食べているだけであって、もしそういう予備知識を持っていないと仮定した場合、あなたは何の気兼ねもなくアレを食べることができますか?子供に食べさせることができますか?なによりまず第一、・・・うまいですか?アレ。

 言葉というレッテルは、とても強力です。
それがコーヒーを名乗れば、あの自動販売機で缶入り一本120円で売っている、茶色い色でキャラメルの味しかしない飲料水も、なんとなくコーヒーに思えてきます。あげくに朝一の仕事前に一本飲んで、「さー、頑張るぞ!」なんて思いっきり自己暗示にかかっちゃったりします。
 その土地が「南風台」なんて名乗れば、なんとなく南向き斜面の見晴らしが素晴らしく良い田園系住宅地みたいな気がしてしまい、じつは壮大な古墳跡地で、かめ棺が集中して百数基発掘され、地元じゃオバケの噂の耐えない福岡西部きっての悪霊地帯だという現実はかき消されてしまいます。僕の出身地ですが。
 政治レベルで言えば、戦争は常に「聖戦」であり、「自由のため」、「神のため」に戦うものとされてきました。そのじつはもちろん、無差別大量殺人です。見たことも会ったこともない人との殺し合いを強制する狂気のゲーム。
 「減税施策」は、そのかわりに別の負担を強いるという開いた口のふさがらない、出来の悪いマッチポンプでした。経営判断ミスの責任転嫁も、「リストラ」「依願退職」というよくわけのわからない言葉を使えばなんとなくカッコがつきます。
笑ったのは、新聞屋の従業員募集広告。「ちょっと早起き!朝2:00より」って、それ深夜じゃん!

 言葉にはとても強い力が込められています。本当の姿を見えなくしてしまうほどの力を持つ、まさに呪文です。そしてそれを上手く利用しようとする人達が確かにいて、さまざまなものが言葉のレッテルで本当の姿を隠しています。
で、そういうのに限ってたいていは姿を隠さないといけない、たちの悪いものである場合が多いみたいです。
 でも、世の中はなんとなくそれで上手く回っている。
結局僕たちは、事の本質ではなく、言葉が作り出す気持ちの良い架空の世界のほうこそ欲しがっているのかも知れません。


2003.9.25

 世の中には、自分が正しいと思って使っていても、実は全然間違っている言葉があったりします。発音が似ているとか、語呂がなんとなく良いとか、意味を取りちがえているとか、例えば「シミュレーション」と「シュミレーション」。似ているし、結構言い間違えている人っていますよね。本人は気づいていないけど、まわりのみんなは分かっている・・・なんだか「サトラレ」みたいです。この「シュミレーション」は、サトラレ言葉の筆頭といってもいいのではないでしょうか。

 さて、このサトラレ言葉。一体どれくらいの人達が使い、ウェブ上に存在するのか、Googleで調べてみました。
ではまず、
・シュミレーション
です。
正確にはシミュレーションですね。さっそく検索。
・シュミレーション 約21万5千件
・シミュレーション 約126万件
結構いらっしゃいます。あまりにポピュラーな間違いなため、なんとなく意味は通るから訂正する必要もさほど感じないという事でしょうか。企業サイトでこれやっちゃ、ダメですけど。
どちらもですが、ローン計画にかかわる内容のサイトが多くヒットしています。あと、競馬やら育児やら、ネットワークビジネスモデルなんてのもありました。

次はこれ。
・インストロール
インストールのことですね、これ。初めてこの単語をみたのは某パソコン雑誌で紹介されていたCGサイト。あまりにも平然と使ってあったので、ひょっとしたら本当にこういう言葉があるんじゃないかと心配になったものでした。
で、検索結果。
・インストロール 約2510件
・インストール 約333万件
どうやら、ウィンストロールという薬剤があるらしく、それが引っかかってきます。しかしもちろん、インストロールをインストールの意味で使っているサイトも若干はあるわけで、それでパソコンのうんちく語られてもなあって思います。
インストールはさすがのヒット件数。この単語1つで検索するのが無意味なほどの浸透ぶりです。
 しかしこのインストロール。タイプしているとなぜか指が慣れてきて、インストールと打つつもりがついインストロールと打ちたくなってしまう。妙に語呂もいいし。恐るべし。

 次です。
・バルブ景気
僕が最初にお世話になった会社の責任者がよくこれ使っていました。本気で。
もちろん、正しくはバブル景気ですね。当時は、ほんとにこんな間違いをする人がいるんだと驚いたものでした。
朝礼のたびに「バルブも崩壊して・・・」と危機感をあおる話をしていましたが、そのたびに心の中で笑わせていただいてました。水道管でも破裂したのかって。
で、やっぱり検索に引っかかるんですよ。
・バルブ景気 12件
・バブル景気 約11400件
言い間違いならまだ分かります。語呂が似ていますし。しかし、なぜタイプミスする?BABURUとBARUBUじゃ全然入力順序違うのに。
バルブ景気な人は、なぜあの時期の経済情勢にこの名前が付けられたか、きっとご存じないんだろうな。

 次はこれ。
・痛みを伴う革命
正確には痛みを伴う改革、です。小泉首相の首相就任時のスローガンでした。
今、いろいろ批判もされていますが、道路・郵政とここまで切り込んだ手腕はもっと評価されるべきだと思います。
そんな現職の首相のスローガンくらいは日本国民として暗記しておきたいものですが、
・痛みを伴う革命 9件
失礼ですが、まさか本当にヒットするとは思いませんでした。冷静に考えてみて。革命とは内乱のこと。自国民同士が傷つけ合う事です。ムチャクチャ痛みを伴って当たり前じゃないですか。スローガンでこんなこと言ってたら、楽勝で失職します。
ちなみに
・痛みを伴う改革約3700件
「伴う」の部分が「ともなう(ひらがな)」だったら、また結果は変わってくるかも知れません。思ったほどヒットしなかったな。
です。ところで、
・痛みを伴う快感
というのも、33件ほどありました。内容は、推して知るべしです。

怖いのは、こんなことを書いている自分が気が付かないうちにサトラレ言葉を使っているかも知れないという点です。もしなにか気付かれた方、そっとメールで教えて下さい。


2003.9.20

 台風が近づいています。最近、福岡は直撃が減った気がします。去年、今年と0です。鹿児島あたりから、右へ左へと外れて行ってくれてます。
あばら屋ですから・・・来るとまずいですので助かっています。水不足という心配はありますが。
 この家に住んで、もう少しで一年か。初日は(結婚した日ね)酔っ払って、リビングでひっくり返って寝た記憶があるけどまあいいか。
トラブルらしいトラブルもなく、賃貸物件に付きもののオバケ話もなく、家具もそろっておおむね満足しています。
そういえば引っ越してすぐ、借金取りが来たな。もちろん、前住民宛てでしたので関係なかったんですけど。ダメだよ、訪問集金するならまず住民票くらいチェックしとかないと。
朝、犬を連れたおばちゃんにあいさつすると、この家(今僕が住んでる借家ですね)には犬がおってね、繋がれっぱなしで散歩も連れて行ってもらえなくて・・・と聞いてもいないのにグチられてしまいました。
前住んでた人、かなり評判悪かったんだな。・・・
 でも、今はキレイに手入れしているし、夜はかなり明るめの門灯をつけて安全に一役買ってるし(本道からはずれた古い住宅街なので、思いっきり暗いんです)、挨拶するしで今度入った人は良さそうよ、みたいな評判作りに必死です(笑)。

 道頓堀で、ついに人死にが出ました。遅かれ早かれだとは思っていました。コメントするのもバカらしいんですが、時勢ですので一言。
報道から状況を探るに、同情の難しい、まさに過失という言葉がぴったりの事故だと思います。
残された人たちこそ、不憫だなあ。
 ダイブ5000人ですか。レミングの行進ですか。大阪人ってのは、レミングなんですか?人が死ぬ状況を作り出した責任は、この5000人の一人一人にあります。僕が市長なら、全員に五分刈りを命じます。

 ウィンドウズ、深刻なセキュリティホール発見。件のブラスターですが、国内企業の20%が感染していたらしいですね。
ウィンドウズが劣っているなんて思っていません。MacOSにもウィルスはありますし、技術を持っている人が本気でアタックをかけたら、深刻な被害だってウィンドウズの場合以上に出てくるでしょう。
 で、こういう場合いつも思うのは、なんで対策ではなく予防をしないのかってことです。
いい方法を教えましょう。IE、アウトルックなどデフォルトで入っているインターネットツールをぜーんぶ捨てて、違うものを使ってください。これだけで、相当の被害が食い止められるはずです。カネ出してワクチンソフトを揃えるのは、それからです。
いきなりワクチンソフトに頼って、自分じゃなんにも手を打たないのは、例えて言うなら暴飲暴食を続けながらダイエット薬を飲むようなものです。笑われますよ。

いいところを紹介しましょう・・・

ブラウザ
モジラ、ファイアバード、サンダーバード
http://www.mozilla.org/
オペラ
http://www.jp.opera.com/
ところで、IEってポップアップ広告カットは出来ます?ほら、無料ホームページレンタルで作ってるHPなんかで、勝手に別窓で表示される広告のこと。
今時これをカットできないのはIEだけだと思うんですけど、こういう機能もセキュリティの大事な部分なんです。それに、マシンパワーの無駄遣いですよね。

メーラー
EdMax
http://www.edcom.jp/
オールインワンウィンドウで、アウトルックと使い勝手はかわりません。国産で、もっともよく利用され、評価の高いメーラーです(Win版のみ)。
うちの嫁さんも好評利用中。


2003.9.12

 前回も書きましたが、わが家はケーブルテレビを契約しています。金払っている以上、元を取らないといけませんので、晩飯食ってから寝るまでの間は、子供のころに観た懐かしのアニメと、スーパーマンみたいなアメリカのアニメばっかりザッピングして観ています。
そんなアニメまみれの中、アニメにおける重量物の描き方についてちょっと気になったもので。
 アメリカのアニメは、この重量物の取り扱いが非常に上手いと思います。
例えば建造物が倒壊するにしても、ゆーーっくり倒れてきて地をはうような土煙を起こしながらズズズーンと重低音が響く。
ジャパニメーションだと、なにやら外壁がくしゃくしゃっと崩れて閃光が漏れてドカーンとなる。これって観ていて、非常に軽い。重量感が全く伝わってこないから、ことのすごさが観ているこちらは感覚として分からない。「高層ビルが倒壊して大爆発した」という記号に酔わなくてはならない。
本来なら心で感じるインパクトなんですが、演出がそこまで気を配っていないため左脳で理解せざるをえない。
ひょっとしたら、演出を練る時間を捻出出来なかったのかもしれない。あるいは、元々そういう点にはクリエーターの皆さんは無頓着なのかもしれない。もったいないですよねえ。絵は上手いし技術はある。でも、気の利いたことができない。
 繰り返しますが、アメリカのアニメはこの辺の演出が非常に上手い。だから、たかが自動車一台程度の炎上シーンにでも、うおお!大丈夫かスーパーマン!?と手に汗を握らされてしまう。ほんと、いい大人が恥ずかしい。
昔はジャパニメーションもそうじゃなかったんだけど。
ハーロック操るアルカディア号は、きちんと超重量級の動きを見せていました。小回りがきかないし、攻撃を受けたらそれなりの壊れ方をして、いい音を出してムードを盛り上げてくれます。
いつのまにこの国のアニメは心憎い演出を忘れてしまったんでしょうか。
・・・と思ったら、最近はビルが壊れたりでかい戦艦が出てくるアニメって減ってしまってるんですね。

 最近のトレンドは、箸にも棒にもかからない人畜無害な男の子に根拠もなく女の子が「ご主人さまー」といっぱいたかってくる、あんまり子供に見せたくないモノばっかりみたいです。ただ、この女の子たちが宇宙人であったり神様であったり天使だったりと、妙なところでのバリエーション展開は豊富です。なんだかんだ言って、観てるんですけどね。

 さて、現在休筆中らしいのですが、松本零士先生の手によりアルカディア号、クイーンエメラルダス号、ヤマトに続く第4番目の宇宙戦艦が建造されています。
「超時空戦艦まほろば」。999総集編の中でメーテルが、宇宙最強の4大戦艦の1隻として名前を紹介している船で、コミックスも数冊出ています。
まほろばのモデルは、戦艦武蔵。主人公は知る人ぞ知る大山歳郎。ガニマタメガネの怪人ですね。
アニメ化される時は、ぜひとも超弩級のヘビーな演出をお願いしたいものです。
宇宙最強の4大戦艦か・・・なんだか、海原雄山の「至高の5大鍋」みたいだな。

松本零士オフィシャルサイト
http://www.leiji-matsumoto.ne.jp/

やまとはくにのまほろば(公式HPよりまほろば情報が充実 注:音アリ)
http://www.yamato-mahoroba.com/

至高の五大鍋あらすじ
http://www.asahi-net.or.jp/~AN4S-OKD/private/bun/man0093101.htm


2003.9.6

 ケーブルテレビ。インターネットと電話、そしてもちろん有料テレビのフルセットで我が家は契約しています。なんだかお大尽な気もしますが、これらサービスをすべて違う会社で個別に契約するよりも、じつは割安なんです。

 一番使うのはやはりインターネットなんですが、テレビが面白い。ずーっとハンナ・バーベラのアニメチャンネルを見ています。トムとジェリーとか、ポパイとか誰もが知っている作品を数多く作っている名門のアニメ会社。まあ、そんなんばかりじゃさすがに飽きるので最近は洋物バラエティ、たとえばジェイミーの料理番組なんかも結構観ています。
ジェイミーってのは、アメリカの料理人です。イタリア料理がメインみたいです。で、こいつがすげえいい奴。好青年。陽気で前向き、誰とでも親しくできて、料理が超絶的にうまい。そして、猛烈によくしゃべる。
とにかく、番組の間中しゃべりっぱなしで料理をする。そしてきちんと時間内で仕上げる。手際が、--そう、手際が良いのだ。

 なんでもそうだけど、仕事が早い奴というのは手際が良い。ひとつひとつの作業自体が早い、ということもあるだろう。ジェイミーの場合でいうなら、千切りするときの包丁さばきが光速に近い、とか、アルミ箔で封筒を作るのがノッポさん並に早く、そのうえで仕上がりはノッポさんの10倍きれい、とか。
 この作業スピードというのは、ある程度訓練を積んだ人同士ならそう変わらない。少なくとも、2倍も3倍も違うということはない。しかし仕事が早い奴というのは、遅い奴の半分くらいの時間で仕事を終えてしまう。ここに「手際」の秘密がある。
 前職で、お客さんと電話で話しているときに上司から叱られたことがある。なにをやってるんだ、と。いや、お客さんと話してますと答えると、手が空いているだろう、と返された。
仕事の早い奴は、2つ3つ程度の作業なら平行して済ませてしまう。
なにか作業をしつつ、次の作業の準備を済ませてしまう。だから、作業と作業の間の時間が非常に短い。
ミスを極力減らすために、ひとつの作業にじっくり時間をかけて、という人もいるが、そんなもん訓練でどうにでもなる。手際は、訓練次第で良くなる。
ここに気付くかどうかで、その人は変われる。

 仕事の早さを作業の早さだと勘違いしている人が多くて、こんなことを書いてしまいました。
 早く気付いて下さい。あなたの仕事は今の5倍は早くなるはずです。


2003.8.28

 美人とつき合っている男は、たいてい悪党である、という格言を最近思い付いたんですが、これってやっぱり僕の思い過ごしなんでしょうか。
いい線いってるとは思うんですが。


2003.8.22

 酒に酔って転んでしまい、骸骨割ってからもう一年以上が立つ。
もういいだろう、この話をしても。
ちょうど残暑も厳しく、今を逃しては風情がなくなる。
1年前に体験した、ちょっと奇妙な話をひとつ。

 昨年3月某日夜、僕は法事で里に帰り、酒を飲んでいました。夜もふけ、訪問者も一人去り二人去り、一眠りして酒も抜けていた(と思う)僕も、自分の家に帰る事にしました。
このとき、時計を見ました。午後10時30分。長居してしまったなあ、と少し反省したのを覚えています。

 里の家を出て、自分の車を置いている駐車場まで少し歩かないといけません。
山と田んぼしかない所で、日が暮れれば漆黒の闇、おまけに鋪装もされていない田舎道です。
しかし、よく遊びに来ていたという油断と、残酒、起き抜けという精神的に不安定な状態だったためでしょうか、足を滑らせてしまい、道と田んぼの間の側溝に落ちました。
路肩に生えていた雑草に足を取られ、まず側溝の向こう側の角(コンクリ)に顔面を強打、それからのことは覚えていません。気が付くと、顔から血を流しながら、目視せずとも感覚的にボロボロになっていると分かる体で水深10センチ程の側溝の底にうずくまっていました。
側溝の深さは、およそ150センチ位。幅は1メートル程。3月だったのが幸いでした。もし田植えの時期だったら、おそらく水死していた事でしょう。

 だんだん意識がはっきりしてきました。口の中から、後から後からあたたかい血が溢れてくるのが分かります。舌で探ってみると、前歯がありません。はいていたジーパンが派手に裂けています。全身に擦傷を負っているのが分かりました。

 不思議と、状況が冷静に判断出来ました。今、上に上がっておかないと、おそらく体が動かなくなる。よくある話ですが、時間が経つにつれて痛みが強くなり、骨や関節の不具合が顔を出してくるといわれています。
体が動く今のうちに這い上がらなければ。とにかくそれだけを考えるようにしました。
側溝のふちを手で探りながらしばらく溝の底を歩き、低くなっているところを見つけました。ここから上ろう。暗くてなにも見えないものだから、すべてが手探りです。
しっかりと掴み、指に絡めた草が抜けない事を祈りながら、側溝から這い上がりました。
とにかく、家に帰ろう。車に乗らないと。
気持ちは焦っていますが、歩みはよたよたとおぼつかなく、”はたして車に乗る事は出来ても、こんな足でアクセルを踏む事が出来るのかな”そんなことをちらっと思ったりもしました。

 駐車場に着き、自分の白いクルマの前に立ち、暗い街灯の下で自分の体を見ました。血で真っ黒、ぐしょぐしょです。口からは、まだ生暖かい滴がポタポタとしたたっています。地面に、けっこうなペースで黒い血だまりが出来るのが見えました。萎える気持ちを奮いつつ、ジーパンのポケットに手を入れ、キーを探りました。まずはクルマに乗らないと!
・・・あれ?キーがありません。いつもここに入れる、と決めているポケットの中に、車のキーが入っていませんでした。いや、どこにもない。なんで?今もって謎です。
ジーパンのポケットから、はたして勝手に滑り落ちたりするものなのか、それとも無意識のうちにポケットをまさぐり、どこかこの暗い闇の中に落としてしまったのだろうか。それとも・・・。
これではクルマに乗る事が出来ません。帰る意志はすっかりトーンダウン。これで、帰宅を断念しました。自分自身、この状態で車に乗る事を迷っていたのかも知れません。鍵をなくしたという事実が、その背中を押してくれたようです。
仕方ありません。来た道を引き返し歩き、里の家に助けを求めました。

里の家に着くと、僕の汚れ果てた姿を見て周りは大騒ぎです。ただ、僕自身は自分でも意外な程落ち着いていて、はたしてどれくらい夜道で格闘していたのか知りたくなり、時計を見ました。午後10時50分くらいだったかな、もう少しで11時だ、と思ったのを覚えています。

 問題は、車で帰る予定だった僕の家です。
ちょうど僕が側溝に落ちたくらいの時間に、母は風呂に入っていたらしいのです。
不意に門扉の開く音がしました。母は、てっきり僕が帰宅したものだと思ったようです。
しかし、いつまでたっても家の中に入ってくる様子がありません。
門扉を引く音がした後、今度は鍵がかかっている裏口のドアを、しばらくガチャガチャとまわす音が聞こえたそうです。もちろん開くわけもなく、そのまま音はしなくなったそうです。
足音もなく、門扉を開く音、裏口のドアをまわす音、すべてが「不意」だったらしく、なにか不自然な、おかしな気がしたとのこと。
それでもその時母は、僕が家の鍵を無くしてしまい、外で困っているか、あるいは車に戻って鍵を落としていないか探しているのか、そのうち、携帯で家に電話でも入れてくるだろうと、そんな事を考えたそうです。
やがて風呂から上がり、時計を見ると11時前後。外に誰かいる様子はない。
おかしい。20年以上住んでいる家なので聞き間違える事はないだろうし、空き巣狙いでもなかろう(家の電気ついていますし)。だいいち、屋外物置きの某所にはスペアキーを隠していて、家族ならそれを使って家に入る事が出来ます。
そして、電話が鳴りました。里からの電話で、母はその時はじめて、僕が気を失う程のけがをした事を知ったのです。
実際に気を失った(らしい)事、それでもなんとか帰ろうとしていた事、鍵をなくした事、そしてそれがちょうど夜10時半過ぎだった事を。

 今振り返ると、帰りたい気持ちが高まっていた僕の心が、一時的に体を離れて自宅まで飛んでいったのかもしれません。あるいは、不肖の息子の帰宅を心配していた母が、自分で無意識に作り出した幻の音を聞いてしまったのかもしれません。

 その日の法事は、亡くなったばかりの祖母のものでした。
亡くなる数日前、お見舞いに行きました。少し、お年寄りならではの症状が出ていて、話してみても僕を果たしてきちんと認識しているのかどうか「?」な気もしましたが、帰ろうと思って病室から出る時に真顔になり、こぶしで僕を差しながら「交通安全だけは気をつけなぁよ」と声をかけてくれました。それが最期の言葉でした。
あの時、恥もなく飲酒してクルマに乗ろうとした僕を、おばあちゃんが見えないこぶしでゴチンとやってくれたんじゃないだろうか、そもそも状況の割には怪我が軽すぎる、そんなことを、今でも当時その場にいたいとこ達と話しています。

 それから数カ月後。
僕は怪我で曲がらない膝をさすり、左足は正座、右足は体操座りというもうどうしようもない格好で結納を行う事になりました。さすがにこの時ばかりは申し訳なさと恥ずかしさで胸が一杯になりましたね。
相手(今の嫁さん)は、なんかちょっと悩んだらしいですけど。

 なお、折れた歯を石代わりに結婚指輪を作ってやろうという目論見は、車内清掃してくれたガソリンスタンドのあんちゃんに勝手にゴミと一緒に歯を捨てられてしまい、脆くも崩れ去ってしまいました。


2003.8.19

 どうやら僕は、いつも何かを作り続けていないといけない人間みたいで、CGが出来ないこの半月ばかりはamazon.co.jpのレビュー記事を書き続けていました。
べつにレビュー書いたからといって、またはそれ読んだ誰かが商品を買ってくれたからといってなにがしかの見返りがあるわけではありません(クリックスルーして買ってくれると話は別ですが:注)。ただ、やっぱり文章書くのが好きなんでしょう、お気に入りグッズを見かけるとつい書いてしまう。
で、書くとなると、他のレビュワーよりもちょっと気の利いた文章を書いてみようと色気を出してしまいます。

 ところで、レビュワーにはランキングがあります。本腰入れてないので、書いた本数でランクが決まるのか、あるいは「参考になった」投票数で決まるのか、両者の比率で決まるのか把握していません。なんにしても、僕はほぼ最下位です。・・・

 レビューもいろいろです。自分が手にしているわけではないけど、これ面白そう、期待してまーす!的な応援レビューから、たいした内容じゃない、買うのはお勧めしない的な辛口レビューまで、かなり幅があります。amazon側もこの辺は間口を広くしているみたいで、書く側にとっては面白いし、読み手にとってはマイナス情報まで入手する事が出来て、的確な購入判断の助けとなる。
ネット通販で一番大切な「信用」を得るための、amazonの姿勢の表れでしょう。

 コンテンツにもよりますが、投稿してたいてい1、2日で掲載されるみたいです(不人気商品にしか投稿した事ないから、アテにしないでね)。音楽は1週間くらいかかるかな。
はじめて掲載されたときは、やっぱり感動しました。
投稿の際にプロフィールを公開出来るようにしておくと、amazonのサイト内に自分専用の、プロフィール公開スペースを持つ事が出来ます。うまく利用すれば、新しいコミュニケーションが広がるかもしれません。
個人情報やレビューと関係のない事さえ書かなければ、没になる事はないと思います。
レビューしてみたい方はもちろん、パソコンを使って何かやってみたい方、物書きの練習をしてみたい方などは、気軽に参加してみてはいかがでしょう。

 ところでMacから投稿すると、入力した覚えのないニョロや、やった覚えのない改行、文字化けが頻発します。投稿前のプレビュー画面では発生していないのに。
Windowsでもそうなのかな。
amazonさん、改善して下さいね。

注:もっとも、amazonでは、商品をクリックしても買った事にはなりません。「ショッピングカートに入れる」「レジに進む」パスワード入力後「サインイン」し、「注文を確定する」ボタンを押さないと買った事にはならず、支払いも発生しません。それから商品の配送先を入力する事になります。
けっこう、手間。


2003.8.8

 ibookを購入しました。
以前と比べてMacも安くなったとは言いますが、やはり20万円近い金額はそうそう出せるもんじゃありません。今まで愛用していた名機の誉れ高いPowerBook2000(pdfデータ)をはじめ、数々のMacグッズを下取りしてもらい、なんとか購入。
愛着のあるものをショップに持っていくのは、まさに身を切られる思いです。でも、それもいろいろ考えた末の決断です。

 以前から、PowerBookの処理速度に不満があったのは確かです。また、
・ビデオメモリ8MじゃOS10がきちんと動作しないこと(10の最低条件は16MB。じつは初期型PowerBookG4もこの条件を満たしていない)
・CD-Rが焼けないこと
・液晶の色再現性が低い点など、いろんな事柄が、まんべんなく、いろんな瞬間に物足りない点として目の前に現れてきます。そしてそのたび毎に新マシンへのスイッチ(買い替え)を考えさせられてきました。

 お盆明け、iBookが我が家にやってきます。この新しいノートは、とても頑丈に出来ているので気軽に持ち運べます。DiskBurnerを使ってCD-Rが焼けます(CD-Rが焼けるマシンを所有するのは今回が初めてです)。PowerBook2000の2倍以上のクロック周波数で、3Dレンダリングもきっと速くなることでしょう。32MBのビデオメモリは、フォトショップ等のフィルタリング処理や、様々なMacOSらしいギミックを、なめらかに、素早く処理してくれることでしょう。

 さて、PowerBookをショップに持っていくためにHDの初期化を行いました。付属のリストアCDを使ってOS9をクリーンインストール。そして、動作確認をするために一度だけの、最後の起動。・・・あれ、動かん。OSしか入れてないのに、これですか。
-Macの法則--新Macが来る時、旧い方の機嫌が悪くなるときがある--
思えばこれは、長年連れ添ってきてくれたヤツなりの、最後の挨拶だったのかも知れません。
長い間、ありがとう。


2003.7.25

 嫁さんを連れて、佐賀県脊振村までドライブに行ってきました。
目的は、新しくオープンしたパスタ屋さん。
もちろん福岡市内でもパスタ屋さんは数多く営業していますが、町中ではなく、あえてこんな山奥でというのがポイントです。やはり、新鮮な野菜や素材を使った美味しい物が出てくるのでは、と期待するわけです。

 ところで、おいしい食べ物屋さんってなかなかないと思います。自分なんか、かなりの悪食ですから、大抵の物はケチをつけずに食べるんですけど、妙な交ざり物が入っているとダメなんです。ほぼ確実に具合が悪くなります。めまいがしたり、手先が冷えてきます。金払ってこんなめに合わされるとは、と考えるとだんだん腹も立ってきます。こうなるともうダメで、塩や砂糖など味のバランスは取れていても、僕にとっては美味しい食べ物ではありません。おかげでグルメサイトやらガイド本なんてのもあんまり参考に出来なくなりました。”美味しい”店は自分の足で探します。
おかしいなあ。子供の頃、原色の氷菓子や原材料不明のスナック菓子なんかで、相当鍛えたはずなんですけど。

 さて出発です。
ホームページにも地図は載せてありましたが、一応行く前にマップファンで確認。うーん、山奥過ぎるんじゃないのか?非常に冒険心をそそられる地図です。
家から1時間少々で、目的の場所に到着しました。着いてみると、山一面を切り開いて、広い敷地に子供向けの遊具があちこちに設置してあります。どうやら、村営の観光公園みたいです。
ここの農産物直売所に併設するかたちで、目的のパスタ屋さんがありました。木造の、まだ新しいお店です。
天気の良い日はオープンカフェになるらしく、広めのガーデンがありテーブルセットが並んでいました。店内BGMで竹内まりやが流れていたのは、自分的には?なセンスでしたが、こういう突っ込みは野暮というものです。我々二人は新しい木作りの席でゆっくりとくつろぐことができました。
メニューはシンプル。クリームソースとトマトソース、ペペロンチーノ風のオイルソースの3種のみです。今回は、嫁さんがクリームソース、僕がトマトソースを注文しました。
まずトマトソースですが、おそらく地で取れた物でしょう、フォークですくいやすいサイズに切ってある夏野菜の煮込みがたくさん入っていました。これが美味しかった!野菜は煮れば柔らかくなり、味を出す、そんな簡単な事なのにあえて感動してしまう位、美味しかったです。煮崩れていないし、こういうのを滋味というのでしょう、心の落ち着く味わいでした。
パスタは細めんです。細めんのアルデンテ。福岡には太めんが多いので、新鮮に感じました。
さて、嫁さんのクリームソースを少し分けてもらい、食べてみました。これは絶品です。お店自家製でしょう。混ぜ物なしの、きちんとミルクから作り込んだ本物のクリームソースでした。塩味や油を控えめにして、ミルクの風味を活かしてあります。

 総じて、 いい意味で、良く出来た田舎料理でした。素材そのものが美味しく、それが複雑に絡まりあい、食い道楽を自認する人達にも充分に楽しんでもらえると思います。
また、美味しいだけでなく、よけいな混ぜ物が入っていないようで、食べて具合が悪くなる事もなかったです。心も体もリラックス出来ました。近いうちに、また行きます。
ところで、”本場風”で”ゴージャス”なパスタを出す店はどこにでも、いくらでもあります。でもですね・・・美味しくないんです。塩がきついとか、油がくどいとか、そういう小手先の事じゃないんです。わがままな決めつけだとは思いますが、食って具合が悪くなるようなものを客に出す店は、食い物屋じゃありません。
それに、本場のパスタってどんなのか知ってるんでしょうか?体に匂いがしみつくくらい、大量のオリーブオイルがかけられているものなんですけどね。

グルメサイトに思う事。
 自分のお気に入りの飲食店を他人がどう評価しているかというのは、とても気になる事でして、ついついインターネット上で情報を漁ってしまいます。で、やっぱり大抵の場合はグルメ情報サイトに行き着きます。
ところで飲食店の評価なんですから、やはり味が一番の評価対象になる事は仕方がないとは思うのですが、一概に納得の出来ない場合もあります。
人の良さげな爺さん婆さんが、地元の人たち相手にのんびりやってるこぢんまりした店。その店の雰囲気が好きで、それが人気の秘訣だったりするお店も多いと思うのですが、ネットで詳細な住所まで挙げて、あんまり美味しくなかったなんて半可通な事を書くグルメサイトも少なくありません。そうじゃないだろって感じですが。
評価ポイントがずれている場合、どんなにリスナーからの推薦があっても掲載をしない良心的なグルメサイトもあります。見にくる我々にしても、べつにマイナス評価のお店を知りたいわけではないですし、載ってなかったら「あ、ここはあのお店を評価できなかったんだ」と理解する、ただそれだけのことです。

なんだか宣伝めいた内容になってしまいましたが、たまには良いか。
気になる方は、行ってみて下さい(お気軽イタリアン お山deパスタ)。
福岡から行く場合、どんぐり村より向こうになります。気合い入れて運転すること。


2003.7.20

会社で、企画書を書く練習をさせています。
そこでふと思ったんですけど、文章を上達させたいのなら、やっぱりパソコンではなく手を使ってたくさん書いた方がいいのでは?そんな気がします。

最近の人達は、ペンを握り、紙に文字を綴ることを忘れてしまいました。
文章を書く、といえば、パソコンを起動し、メモ帳やワードを立ち上げ、キーをタイプして・・・自分がいる業界のようにパソコンを使う仕事をしている場合は特にそうです。

パソコンを使うメリットは、多々あります。まず、紙を使わないのでゴミが出ない、訂正が簡単、長文を作りやすい、字の上手へたが関係ない、熟語を知らなくても変換してくれる等、要するにお手軽です。手書きで文を書く時に必要とされる多くの要素を、パソコン側が補完してくれます。こちらは、心の中で文を練り、タイプするだけでオッケー。

ここで考えてみてほしいのは、今パソコンで打ったその文章、果たして手書きで書いていたとしたら、全く同じものが仕上がったかどうか、ということです。
もっといえば、その文章はしっかりと練り上げられたものですか?モニタ上で体裁良く写り、意味が伝わるから、ただそれだけで良しとしていませんか?読む側に、理解以上のものを与えることができていますか?
言葉を尽くし、文意やニュアンスを守り、そのうえでレイアウトにまで腐心する、そういう文章の作り方は、やはり手書きに如(し)くものはないと思います。
手書きで文章を書いていた時の事を思い出してみましょう。書いては消し、加えては削り、たったの一文がなかなか仕上がらずにイライラした事があったでしょう。言葉が見つからず、辞書をすがるようにめくった事があったでしょう。
読み返してみて、あまりの冗長さに情けなくなった事があったでしょう。
こんな経験は、手書きで文を仕上げていた時の方が圧倒的に多いのででしょうか。
文章を書く力をつけたいと思う人は、とにかくたくさん、手で書いてみて下さい。そして、20回も30回も、後で読み返す事が大事です。そのうち、自分の書いた文章が冗長に感じ出します。使っている単語が、平凡で鈍臭く、紋切り型であると感じ始めます。同じ事をくどく繰り返している事に気が付きます。読点や句読点、改行が、根拠のないいい加減なものであったと見えてきます。そこから、どう手を加えて納得のいく文章に仕上げて行くか頭をひねるのが、本当の練習です。
パソコンに補完してもらいながらの補助輪付き走行を、実力だと勘違いしない事です。

恐いのは、書く力がないから他人が書いた文を読み解けない、ということです(特に古典文学がそう。古文のすごいところは、単語や文法を学んでも決して読めないという点です。読み手に相等の文章力を要求してきます。比喩や音遊び、引用、語呂合わせ、とにかく思い付く限りの技法をよくもこの短い文にこれだけ盛り込んだものだと、いつも感心してしまいます)。
書き手の意思が読めないから、往々にして言葉尻を取り上げて、枝葉の部分で言い合ってしまう。そんな光景、最近多くないですか?

そして読み手が育たないと、文学が育たないんですよね。・・・


2003.7.10

悪夢のサイト消滅から、もうどれくらい過ぎたでしょうか。
振り返ってみれば、全くいい勉強になったと思います。おかげで、レンタルサーバーやらドメインやら、コンテンツが一つ作れそうな位勉強しました。
なりゆきとはいえ、ネットワークソリューション社相手なら、自分でドメイン申請出来る資格まで手に入れました。いや、上納金払っていないから、実際は出来ませんが。
我ながら、成長したものだ。
他の人はどう考えているかは分かりませんが、少なくとも自分にとっては、ウェブサイトというのは電子上の、バーチャルな家だと捉えています。
やはり、サイトを構えている以上は多くの人に遊びに来て欲しいですし、自分の作品を見て欲しい。人が来る以上は、閲覧しやすいようにデザインを考えたり、ページ構成を練り直したり、作品の質をアップさせたりと、いろいろ手を加え、知恵を絞りたい(それが面白かったりする)。
それに、このアドレスを打ち込めば、この人にいつでも会えるという安心感。独自ドメインともなれば、尚更です。
そういうわけで、再出発です。ここを拠点にあっちこっちに顔を出しては、以前みたいにいろんなことやって遊んでみたいと思います。
そうそう、ドメイン取ってみたいな、という人、サーバーをレンタルしてみたいなとい人、迷っていることがあったらご相談下さい。
微力ながらアドバイスさせて頂きます。


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