3DCGをやり始めた人の多くがつまずく問題、それは表面材質(テクスチャ)ではないでしょうか。
僕自身、はじめて人物作成に挑戦したとき、髪の毛はどうしよう?とか、肌がなんだか不自然だな、とか、いろんな問題に頭を悩ませたものです。
そこで、特にこれからShadeを始める人たちのために、拙作ですが自前のテクスチャを公開する事にしました。


hair01

hair02

hair03

hair04

表面材質ファイルのみの配布では、ひょっとしたらうまく扱えない人もいるかも知れませんので、自由曲面に貼付けた形で配布します。
各画像をクリックすると、それぞれの表面材質が貼付けられたShadeデータのダウンロードが始まります(zip形式です)。

★まずは髪の毛です。左から順にすき間が多い~びっしり!という具合です。
状況に応じて使い分けてください(前髪は01、後頭部は04とか)。

髪テクスチャは、いろんなチュートリアル本で作例は載っていますが、いずれもフォトショップみたいなペイントソフトがないと作る事の出来ない、そんな作成方法ばかりで、敷居が高いと感じている人が多いのではないかと思います。
ここにアップしているテクスチャだけで、そこそこの結果は得られるはずです。
これらを利用して、あなたのその熱意は純粋にモデリング作業にだけ集中させて、良い作品を作ってください。

★フォトショップをお持ちの方のために、フォトショップデータもアップしてみました。>>Download
レイヤー1のコピーをもっと増やしてみたり、重ねたりずらしたり、ひっくり返したりしながら、理想のボリュームを追求してください。
これでいい!と思ったらレイヤー1のコピーすべてと白背景を結合、そのままpict(windowsの人はbmp形式)保存して透明データにして下さい。
次にレイヤーを白黒反転させてレイヤー効果を”乗算”、下の髪画像が透けて見えましたね。
そのままpict(windowsはbmp形式)保存して、画像データにして下さい。>>画像付きフォトショップの操作方法

 





眉毛

★左側が人の肌テクスチャ、右が眉毛テクスチャです。

実際に人物の写真から色を採取し、凸凹もそれっぽく再現しています。眉毛も、細かいところですが描くとなると結構手間ですよね。

肌は球体に貼付けています。眉は、球体に直方体を重ねて、ブーリアンで表現しています。難しい話をしている?分かりにくい方は、ダウンロードして実際のデータを見てみてください。

ポイントはもう一つ。
ぜひ、無限遠光源がどうなっているかも確認してみてください。
Shadeを買ったままの状態の、無設定の状態では決してきれいな肌色は表現出来ません。




★目玉を作る場合、ひとつだけ気にしている事があります。
それは、「光沢をいっさい使わない」という事です。

眼の最大の魅力は、ライトが写り込んだいわゆる”星”ですので、当初はなんとかきれいな光沢が出せるように試行錯誤をしたのですが、
結局、「顔オブジェクトが要求する”表情のためのライト”と瞳が奇麗に映える”星のためのライト”は違う事に気づき、やはり表情を作るライティングを優先すべきだろう」という考えに至ったのです。

しかし当然、瞳にも魅力的なライトが欲しい。それじゃあ、画像として星を書き込んでみればいいのではないか。

・・・といういきさつで完成したのがこのテクスチャです。
ちょうどレフ板が写り込んでいるように描いてみました。

ちょっと中央によりすぎている感じではありますが、これは瞳の上下部分が瞼に隠れるからです。
また、人によっては光彩やらきれいに描いてある場合もありますが、中~遠影の場合はもはや見えなくなり、かえって黒一色の方が引き締まった感じがして瞳に力が出ると思います。

「海賊船 Wild Leaf 号の冒険」は、3DCGソフト「Shade」で作られた生き物達が暮らすギャラリーサイトです。