魔女トゥランドット

魔女トゥランドットが魔女でいられるのは、プーディのおかげ。
恥ずかしがり屋のこの妖精はたくさんのラックを拾ってくる(プーディはこの仕事が大好きだ!)。
ラックはそこらじゅうにころがっているけど、見つけだすのは純粋な、曇りのない目のおかげ。
ラックは種のカタチをしている。大切に守り育てると、やがて大きな実を結んでくれるが、人間はそれが待てない。
すぐにいい目にあいたくて、ついつい偽物のラックを拾ってしまう。
プーディが拾い、トゥランドットの緋色のマントの下で温められているたくさんのラックは、いつか大きく育てられることを静かに夢見ている。

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